
手術や抗がん剤治療に組み合わせて効果の期待できる、がんワクチン治療があります
「樹状細胞ワクチン療法」とは?
「人間の持っている免疫の力でがんを攻撃する」このコンセプトから生まれた免疫療法(がんワクチン療法)の一つが『樹状細胞ワクチン療法』です。この治療法は患者さまのからだにいる「樹状細胞」という免疫の司令塔である細胞を、体外で強化・増殖させて体内に戻すため、副作用の少ない治療法です。
樹状細胞ワクチン療法(がんワクチン治療)は、抗がん剤・手術・放射線など、ほかの治療法と併せることで、より効果の期待できるがん治療法です。
樹状細胞ワクチン療法の特長
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樹状細胞ワクチン療法は、がんだけを狙い撃ちにすることができます。また、もともと患者さまの細胞を利用するため、副作用の少ない治療法です。
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樹状細胞は、がんを長い間攻撃できるリンパ球を作ることができます。このリンパ球が体の中にいる間、がんに対する効果が長い間期待できます。
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樹状細胞は、長期間、保存できるため、患者さまのご都合に合わせて、治療に使用できます。そのため、入院の必要はありません。
樹状細胞ワクチン療法と他の免疫療法の違い
- 樹状細胞がリンパ球にがんの目印を教える力を利用して、がんだけを狙い撃つ治療法
- リンパ球を増やすことで、からだの免疫力を強化する治療法
- NK細胞を増やすことでからだの免疫力を強化する治療法
当クリニックの樹状細胞ワクチン療法は
- 東京大学医科学研究所にて技術開発されました。
- 大阪大学大学院で開発されたWT1ペプチドを使用し、多くのがん種に対応できます。 がん治療の可能性を広げるWT1ペプチドとは?
- 約9,500症例(2015年6月末時点)の実績を誇ります。
- 膵臓がん・肺がん・卵巣がんなどの臨床研究成果を、論文として報告しています。
- 現在も各大学病院と臨床研究を進めています。
樹状細胞ワクチン療法の注目されるニュース
Q&A
樹状細胞ワクチン療法について
治療費用について
治療実績/効果について
院長ご挨拶
がん治療は年々進歩しており、特に腹腔鏡手術や分子標的治療は、以前では考えらなかったほどに発展しました。しかし、がんは非常に手強い敵であり、進行がんや再発がんに対する治療は、未だ満足できない状況です。また、抗がん剤の副作用で苦しみ、治療を中断せざるを得ない患者さまも大勢見てきました。
当クリニックは、標準治療を否定する立場ではありません。むしろ標準治療を行いながら御自身の免疫も向上させて、より治療効果をあげていきましょう、という考えです。最新世代の免疫療法である「人工抗原(WT1等)を用いた樹状細胞ワクチン治療」をはじめとした最先端の治療を提供しています。そして、より進んだオーダーメイドの免疫治療を提供していくためにも、免疫機能評価を行い、患者さまに最も合ったがん治療を提供するように努めています。がん治療を患者さまと一緒に、あきらめずに考えていきたい、そういう思いでスタッフ一同、一生懸命励んでおります。是非お気軽にご相談ください。
医学博士(名古屋市立大学)
平成14年 富山大学 医学部 卒業 卒業後、名古屋市立大学 第2外科に入局。
平成15年より中野胃腸病院。平成17年にトヨタ記念病院 外科を経て、
平成19年より名古屋市立西部医療センター 城北病院 外科副部長に就任。
平成22年より当クリニックに常勤。
<経歴>
日本外科学会専門医 日本消化器内視鏡専門医
マンモグラフォー読影医 日本消化器病学会会員
日本がん治療学会会員 日本輸血・細胞治療学会員