治療の流れ
1. 医療相談

まず始めに、樹状細胞ワクチン療法について医師から詳しく説明します。
そのうえで、患者さまやご家族からの御質問等に丁寧にお答えします。
さらに患者さまのご容体に合わせた治療方針を医師と患者さま(御家族)一緒に相談して考えていきます。
※医療相談は完全予約制となりますので、電話にてお問い合わせください。




2. 治療前の検査

樹状細胞ワクチン療法を受けられるかどうか、血液検査、画像検査などをもとに判断していくため、検査採血を行います。なお、血液検査の結果が出るまでに約1週間かかります。


3.アフェレーシス(成分採血)

樹状細胞の元になる、白血球の一部である"単球"という細胞を大量に取り出すために、成分採血を行います。アフェレーシス(成分採血)という方法で行い、約3時間かけて血液の中の単球を含む必要な成分だけを取り出し、それ以外は体内に戻します。


4. 樹状細胞ワクチンの作製(培養)

アフェレーシスで取り出した単球は、厳重に管理されたクリーンルーム(細胞加工施設)で培養されます。単球を樹状細胞に育て、人工抗原やがん組織を与えることで、がんの目印を認識した、成熟した樹状細胞に育てます。
樹状細胞ワクチンを作るには、出来あがったワクチンの品質検査も含めてアフェレーシス後約3週間かかります。


5. 樹状細胞ワクチンの投与

樹状細胞ワクチンを、2週間に1回のペースで注射により投与します。5~7回の注射が1セットとなり、1セットの治療期間は約3~4ヵ月です。
※局所樹状細胞ワクチン療法の場合は4~7回で1セットとなります。




6. 治療効果の評価


1セットの治療終了後に、血液検査、画像検査、免疫機能検査などを行い、治療効果を評価します。それらをもとに、今後の治療方針を患者さまやご家族と医師で相談します。