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2011年2月24日

診療日変更のお知らせ

2011年3月22日より、毎週水曜日と日曜日を休診とさせていただきます。

診療日変更
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2011年2月23日

GMP(基準)

GMPとは、Good Manufacturing Practiceの略で、品質の優れた医薬品を製造するための要件をまとめたものです。薬事法に基づいて厳格な基準が設けられています。
細胞を用いた医療行為は、基本的にGMP基準を求められることはありませんが、GMPに準拠することによって、安全で質の高い免疫細胞療法が提供できるようになります。セレンクリニックでは、公的臍帯血バンクの運営ノウハウをもとに、GMPに準拠したハイレベルな施設体制を整えています。

紹介状(診療情報提供書)

紹介状とは、診療情報提供書のことであり、医師が他の医師へ患者さまを紹介する場合に発行する書類です。
患者さまの個人情報ならびに症状・診断・治療など現在までの治療状況を記載しています。
大学病院など特定機能病院を受診する際、初診の患者さまは紹介状を持っていないと追加の料金を請求されることがあります。
紹介状は、患者さまの依頼によって作成される場合と、医師が他の病院の方が適切と考えて作成する場合がありますが、どちらの場合にも診療情報提供書(紹介状)を発行する場合には診療情報提供料という費用がかかります。

2011年2月21日

用語解説

アフェレーシス(成分採血)
医療費控除
活性NK細胞療法
NK細胞
HLA(エイチエルエー)
癌/がん/ガン
活性化リンパ球療法(LAK療法、ラック療法)
緩和ケア
がん難民
がんペプチド
がん抗原
化学療法(抗がん剤)
がん免疫療法(免疫療法)
抗がん効果(抗腫瘍効果)
抗腫瘍効果(抗がん効果)
抗原提示細胞
抗原
抗がん剤(化学療法)
細胞障害性T細胞(CTL: cytotoxic T lymphocyte)
自己がん組織
重粒子線治療
自由診療(自費診療)
紹介状(診療情報提供書)
診療情報提供書(紹介状)
腫瘍マーカー
腫瘍血管
CPC(セルプロセッシングセンター)
人工抗原
樹状細胞
CTL(cytotoxic T lymphocyte ; 細胞障害性T細胞)
GMP(基準)
樹状細胞ワクチン療法
セカンドオピニオン
セット
セルプロセッシングセンター(CPC)
成分採血(アフェレーシス)
単球
WT1
治療評価(奏功率)
転移(がんの転移)
T細胞
特異的免疫
内視鏡
標準治療
標準作業手順書(SOP)
非特異的免疫
B細胞
BRM(免疫機能補助)療法
フローサイトメトリー
PET/CT
ペプチド
保険診療
ホスピス
放射線療法(放射線治療)
無血清培養
免疫
免疫療法
免疫細胞療法
陽子線治療
ライセート
ラジオ波
リンパ節
リンパ球
レントゲン
ワクチン
ワクチン療法

 

アフェレーシス(成分採血)

成分採血装置を使用して血液中の特定成分だけを採血する方法です。
セレンクリニックでは免疫細胞の部分だけを採取します。
樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞を作るために単球という細胞を血液から分離するために、
アフェレーシス(成分採血)を行います。

アイマックスがん治療

アイマックスがん治療とは、最新世代の免疫療法である樹状細胞ワクチン療法を中心として、これに化学療法(メトロノーム化学療法)および放射線療法(低侵襲放射線療法)等を組み合わせることで、患者さまの免疫機能を最適化・最大化させて効率よくがんを攻撃することを目指す、当社独自の最先端がん治療技術・ノウハウです。組み合わせるそれぞれの治療法にほとんど副作用がないことから、患者さまのQOL(生活の質)の向上を目指すことができます。

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医療費控除

 自分自身や家族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。
より詳しくお知りになりたい方は下記にアクセスしてください。
>> 詳しくは国税庁のホームページへ

活性NK細胞療法

末梢血から得られたリンパ球をインターロイキン2(IL-2)やインターフェロンαなどと呼ばれる物質でNK細胞へと活性化させて戻す治療です。近年、さまざまな医療機関で活性NK細胞療法が行われています。

NK細胞

 NK細胞とは、体の中で、ウイルスに感染した細胞や、一部のがん細胞を認識して障害する細胞です。NK細胞の働きは、樹状細胞のように、がんだけを狙い撃ちするといった、抗原(ウイルスやがんなどの異物)に特異的な免疫反応を示すものではなく、非特異的に、以前に出会ったことがないような細胞を障害するといった初期の免疫反応(自然免疫)を司っています。

HLA(エイチエルエー)

白血球にも血液型のようなさまざまなタイプがあります。これは細胞膜上のHLAとよばれる分子によります。HLA分子は6種類に大別され、さらにそれぞれが多くの種類に分かれるため、非常にたくさんの種類になります。
HLAは、細菌、ウイルス、がんなどの異物由来の物質(ペプチド)に選択的に結合し、T細胞へ抗原提示(異物を攻撃するように指示する)します。人工抗原樹状細胞ワクチン療法を行う場合は、HLAの型を調べる必要があります。

エビデンス

癌/がん/ガン

がんとは、体を維持するために適切に細胞を増殖・調節することができなくなってしまい、無秩序に増えつづけるようになった細胞です。がん細胞の性質は2つあり、1つはがんが発生した場所を超えて、周囲の正常組織を破壊しながら拡がっていく「浸潤」、そしてもう一つは周囲の血管やリンパ管を壊してその中に侵入し、血液やリンパ液の中の流れに乗って離れた所で増殖する「転移」があります。がんがヒトの死因になるのは、多くの場合、「浸潤」や「転移」によって拡がって行った先で臓器が破壊され、生命の維持に必要な機能、例えば肺における呼吸や肝臓における毒物代謝が充分に行えなくなったり、出血をおこすことなどによります。

活性化リンパ球療法(LAK療法、ラック療法)

活性化自己リンパ球療法とは、患者さまの血液からリンパ球を採取し、体外で増殖させ
患者さまの体内に戻す治療方法です。
抗がん剤や放射線などの治療で弱った免疫力を回復させ、
がんと戦う力が高めることができる治療法です。

がん免疫療法を希望される患者さま全てに治療可能です。(血液がんなど、一部のがんで治療できない場合があります)
活性化リンパ球療法は、ほぼすべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線療法、緩和
医療、など)との併用が可能です。

治療の流れ
1.患者さまの血液から得られたリンパ球を、体外で細胞を刺激する物質(サイトカインなど)を
用いて攻撃力の高いリンパ球へと培養していきます(約1000倍に増えます)。
約2週間で培養が完了します。
2.点滴により活性化されたリンパ球を体内に戻して、がんを攻撃します。

準備いただくもの
紹介状(診療情報提供書)、血液検査データ(過去から現在にいたるまでの血液データ)、
画像検査データ(レントゲン、CT、MRI、PETなど)、心電図、薬剤リスト
※上記の準備ができない場合でも医療相談は可能です。

感染症検査

緩和ケア

緩和ケアとは、2002年のWHO(世界保健機関)による定義による、「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな(霊的な・魂の)問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(QOL;生活の質、生命の質)を改善するためのアプローチである。」としています。

がん難民

日本人の2人に1人が、がんになるといわれています。しかし現状のがん治療は早期に発見された非進行期(早期)がんの患者さまに対する根治治療が中心となっており、進行期や再発がんといった根治する可能性が極めて低いがんの患者さまは打つ手がないと治療を拒否されることがあります。このように自分が治療を望んでも受けられないがん患者さまが「がん難民」と呼ばれているようです。このような「がん難民」が毎年32万人、累計で160万人余りいるといわれています。

がんペプチド

ペプチドとはアミノ酸が50個程結合したものをいいます。それ以上結合したものがタンパク質と呼ばれます。
樹状細胞に取り込まれたがんのタンパク質は、アミノ酸が10個程度のペプチドにまで消化されます。消化されたペプチドは細胞内でHLAと結合し、樹状細胞の細胞膜表面に運ばれ、T細胞に提示されることになります。
がんのタンパク質由来のペプチドをがんペプチドと表現しています。

がん抗原

免疫が、がん細胞を攻撃するのに目印となる重要な物質が、がん抗原です。通常、がんに存在する特有のタンパク質などががん抗原となります。

化学療法(抗がん剤)

がん(悪性腫瘍)は、正常細胞とは異なる特徴(性質)を持っていますが、化学療法はこの正常細胞とがん(悪性腫瘍)との違いの部分を利用した治療薬です。

《化学療法(抗がん剤)の歴史》
19-20世紀にかけて人類は梅毒や細菌による病気を抗生物質や免疫などで克服することに成功しました。この流れを受け1950年代に、毒ガスの一種であるナイトロジェンマスタードによる悪性リンパ腫の治療実験から化学療法が始まりました。
これが成功したため、他のがんに試されるとともに、数多くの化学療法剤(抗がん剤)が開発され現在に至っています。
さらに副作用を抑える薬剤も開発され、より多くの化学療法剤(抗がん剤)を投与できるようになってきました。
これにより、白血病や悪性リンパ腫では治癒が得られるようになってきました。
しかし一方で、数多くの固形がん(胃がん、大腸がん、肺がんなど)では、50年の歴史の上では確かに効果は格段に上昇していますが、延命への寄与はまだまだ小さいのが現状です。

《化学療法(抗がん剤)の仕組み》
 抗生物質は細菌とヒトの正常細胞との違いの研究から、細菌のみを傷害する薬剤として開発されました。それでは、がん(悪性腫瘍)と正常細胞とはどこが違うのでしょうか。
実はがんとは、自分の細胞が僅かな遺伝子異常によって発生した自己の細胞なので、ほとんど違いはありません。
ですから、なかなか免疫の網にもかかりにくいのです。

ではどのような違いがあるかというと、がん(悪性腫瘍)はどんどん増殖しているという特徴を有します。
そこで、この増殖する細胞を障害することを目的に開発されたのが、化学療法剤です。ですから、増殖する細胞はがんに限らず、どのような細胞でも障害します。ところが、人の60兆個と言われる正常細胞の内、僅か0.5%の3000億個の細胞は増殖をしているのです。
これが、骨髄、消化管粘膜、毛髪などです。
化学療法剤を投与すると、当然のようにこれらも障害され、これが白血球減少、嘔吐、下痢、脱毛などの副作用につながるのです。

がん免疫療法(免疫療法)

がん免疫療法とは、人間の体に生まれつき備わっている免疫の特徴を利用したり、免疫の力を強めたりすることでがんの発症や進展を抑えようとすることを目的とした治療をいいます。

がん免疫療法には特異的免疫療法と非特異的免疫療法というものがあります。

特異的がん免疫療法がん細胞にだけ作用することを意図した治療アプローチです
樹状細胞ワクチン療法、
がんペプチドワクチンなど
非特異的がん免疫療法身体全体の免疫の活性化を意図した治療アプローチです。活性化リンパ球療法、
BRM療法、活性NK細胞療法など

メトロノーム化学療法(低用量抗がん剤治療法)

セット

セットとは治療期間の単位で治療法ごとに異なります。例えばセレンクリニックの人工抗原を用いた樹状細胞ワクチン療法では、5~7回の樹状細胞ワクチンの投与を1セットとしています。

抗がん効果(抗腫瘍効果)

抗がん効果とは、がんの増殖と浸潤を抑制し、減弱させる効果のことです。

抗腫瘍効果(抗がん効果)

抗腫瘍効果とは、腫瘍の増殖と浸潤を抑制し、減弱させる効果のことです。

抗原提示細胞

抗原提示細胞とは、細菌、ウイルス、がんなどの異物の断片を自分の細胞表面上にくっつけ(これを提示といいます)、T細胞を活性化させる細胞です。
抗原提示細胞は細胞表面上に主要組織適合抗原分子(HLAといいます)を持ち、これに抗原を載せて提示します。
T細胞はHLA上に提示された抗原を認識して活性化し、引き続いてそれに対する免疫反応をおこします。
樹状細胞は、非常に強力な抗原提示細胞であり、がん樹状細胞療法はその機能を利用したがん治療法になります。

抗原

抗原とは、免疫細胞上のHLAに結合し、免疫反応を引き起こす物質です。
通常、細菌やウイルス、がんなどの異物のタンパク質などが抗原となります。

抗がん剤(化学療法)

がん(悪性腫瘍)は、正常細胞とは異なる特徴(性質)を持っていますが、化学療法はこの正常細胞とがん(悪性腫瘍)との違いの部分を利用した治療薬です。

《化学療法(抗がん剤)の歴史》
19-20世紀にかけて人類は梅毒や細菌による病気を抗生物質や免疫などで克服することに成功しました。
この流れを受け1950年代に、毒ガスの一種であるナイトロジェンマスタードによる悪性リンパ腫の治療実験から化学療法が始まりました。
これが成功したため、他のがんに試されるとともに、数多くの化学療法剤(抗がん剤)が開発され現在に至っています。さらに副作用を抑える薬剤も開発され、より多くの化学療法剤(抗がん剤)を投与できるようになってきました。
これにより、白血病や悪性リンパ腫では治癒が得られるようになってきました。
しかし一方で、数多くの固形がん(胃がん、大腸がん、肺がんなど)では、50年の歴史の上では確かに効果は格段に上昇していますが、延命への寄与はまだまだ小さいのが現状です。

《化学療法(抗がん剤)の仕組み》
 抗生物質は細菌とヒトの正常細胞との違いの研究から、細菌のみを傷害する薬剤として開発されました。
それでは、がん(悪性腫瘍)と正常細胞とはどこが違うのでしょうか。実はがんとは、自分の細胞が僅かな遺伝子異常によって発生した自己の細胞なので、ほとんど違いはありません。
ですから、なかなか免疫の網にもかかりにくいのです。

ではどのような違いがあるかというと、がん(悪性腫瘍)はどんどん増殖しているという特徴を有します。
そこで、この増殖する細胞を障害することを目的に開発されたのが、化学療法剤です。
ですから、増殖する細胞はがんに限らず、どのような細胞でも障害します。ところが、人の60兆個と言われる正常細胞の内、僅か0.5%の3000億個の細胞は増殖をしているのです。これが、骨髄、消化管粘膜、毛髪などです。化学療法剤を投与すると、当然のようにこれらも障害され、これが白血球減少、嘔吐、下痢、脱毛などの副作用につながるのです。

細胞障害性T細胞(CTL: cytotoxic T lymphocyte)

細胞表面にCD8という分子を持つT細胞で、宿主(患者さま)にとって異物になる細胞(がん細胞、ウイルス感染細胞など)を認識して破壊する細胞です。キラーT細胞ともいいます。

自己がん組織

手術などで採取された自分のがん組織。
自己がん組織を利用して樹状細胞ワクチン療法を行なったり、また遺伝子診断などに応用することが可能になると考えられています。

重粒子線治療

重粒子線治療とは、放射線の一種である重粒子線をがんの部分だけ(ピンポイント)に照射してがん細胞をたたく治療です。
体内のがんの部分で線量が最大になるため、正常組織への副作用が少ないのが特徴です。
肝臓がん、肺がん、子宮がん、前立腺がん、骨軟部腫瘍などが治療対象となります。
国内では、放射線医学総合研究所(放医研)・重粒子医科学センター病院、兵庫県立粒子線医療センターの施設で治療を受けることが出来ます。

自由診療(自費診療)

「自由診療」とは、公的健康保険(健康保険証)を使わないで治療を受け、すべての治療費を自己負担することをいいます。
日本では、国民皆保険制度のもと、国民の誰もが健康保険、国民健康保険などの公的健康保険に加入していて、平等に診療が受けられる、すばらしい制度になっています。

 ところが、治療法・治療薬には、公的健康保険が「使えるもの」と「使えないもの」があります。「使えないもの」には、規定範囲を超える量の器材・薬剤の使用や、最先端治療、新薬などがあげられます。
がんの治療法・治療薬の開発・研究は日進月歩で行われていますが、すでに欧米などで効果が認められた治療法や治療薬の中には、公的健康保険が「使えるもの」になるまでに長い時間がかかったり、費用が高額であることから「使えないもの」になっているものがあります。

 また、公的健康保険が「使えるもの」と「使えないもの」の診療を一緒に受けることは厳しく規制(混合診療の禁止)されており、公的健康保険が「使えないもの」の診療を受ける場合には、すべての治療費を自己負担しなければならないのが現状です。

【自由診療保険『メディコム』】
  公的健康保険の「使えるもの」「使えないもの」にとらわれずに、患者さまにとって、世界水準の最先端治療や最新の治療薬などをはじめ、がんを克服するために最適な治療を受けられる保険が自由診療保険『メディコム』(セコム損害保険株式会社)です。
セレンクリニックの治療も対象となっています。

※先進医療(昨年より高度先進医療から制度が引き継がれ、名称が変わりました。)
先進医療とは、先進的な医療について実績を認められた特定の施設に限って混合診療が認められる制度で、患者さまの自己負担が従来の自由診療のみに比べ軽減される制度です。

診療情報提供書(紹介状)

診療情報提供書とは、紹介状のことであり、医師が他の医師へ患者さまを紹介する場合に発行する書類です。
患者さまの個人情報ならびに症状・診断・治療など現在までの治療状況を記載しています。
大学病院など特定機能病院を受診する際、初診の患者さまは診療情報提供書(紹介状)を持っていないと追加の料金を請求されることがあります。
診療情報提供書(紹介状)は、患者さまの依頼によって作成される場合と、医師が他の病院の方が適切と考えて作成する場合がありますが、どちらの場合にも診療情報提供書(紹介状)を発行する場合には診療情報提供料という費用がかかります。

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、腫瘍細胞が産生する特異性の高い物質です。
がんでない人の血液の中にも腫瘍マーカーが見つかることがあるため、腫瘍マーカーが検出されたからといって、必ずしもがんであるとは限りません。
腫瘍マーカーのほとんどが、腫瘍細胞も正常細胞も作る物質ですが、腫瘍細胞の方が大量に産生するという物質といえます。
がんのある人では、治療の有効性や再発の有無を知るために腫瘍マーカーを利用することがあります。腫瘍マーカーの値は一般に、がんが再発すると高くなります。
一部の腫瘍マーカーは、呼吸器疾患や子宮内膜症、自己免疫疾患などの良性疾患と喫煙などの生活習慣で測定値が上昇する場合がありますので、複数の腫瘍マーカーを併用することでその欠点を補っています。

腫瘍血管

腫瘍血管とは、血管内皮細胞増殖因子 (VEGF)、肝細胞増殖因子 (HGF)、塩基性線維芽細胞増殖因子 (bFGF)など腫瘍が出す因子によって作られた血管です。
なお、正常の血管は、血管壁が3層構造になっていますが、新生された腫瘍血管は1層しかありません。

CPC(セルプロセッシングセンター)

CPCはCell Processing Centerの略で、免疫細胞療法や再生医療、あるいは遺伝子治療など、細胞を利用した医療または研究を行なうための極めて高度な施設を指します。
セレンクリニックでは、CPC(細胞加工施設)を安定的に運営するために、GMPという医薬品を製造するための厳格なルールに準拠しています。

人工抗原

人工抗原とは、主に人工的に合成した抗原、詳しくは、外部から侵入した異物やがんの様に体内で異常に変化した細胞等を指します。
がんペプチドなどがこれにあたります。

樹状細胞

樹状細胞は、皮膚や血液中などに存在する免疫細胞です。
名前のとおり、木の枝が伸びたような(樹状様)の細胞表面を持った細胞です。
樹状細胞は、がん細胞・細菌・ウイルスなど、本来、体に存在しないものを察して己の細胞の中に取り込む(食べてしまう)働きがあります。
がんをはじめとした異物を取り込んだ後、樹状細胞は活性化され、リンパ節などのリンパ組織に移動します。
リンパ組織に入った樹状細胞は、組織内で異物に対する免疫をつかさどるT細胞などに対してその異物を攻撃するように強力に指令を出します。

CTL(cytotoxic T lymphocyte ; 細胞障害性T細胞)

細胞表面にCD8という分子を持つT細胞で、宿主(患者さま)にとって異物になる細胞(がん細胞、ウイルス感染細胞など)を認識して破壊する細胞です。キラーT細胞ともいいます。

GMP(基準)

GMPとは、Good Manufacturing Practiceの略で、品質の優れた医薬品を製造するための要件をまとめたものです。薬事法に基づいて厳格な基準が設けられています。
細胞を用いた医療行為は、基本的にGMP基準を求められることはありませんが、GMPに準拠することによって、安全で質の高い免疫細胞療法が提供できるようになります。
セレンクリニックでは、公的臍帯血バンクの運営ノウハウをもとに、GMPに準拠したハイレベルな施設体制を整えています。

樹状細胞ワクチン療法

樹状細胞ワクチン療法とは、患者さまのがん細胞が持っている特徴(がん抗原)を目印として、そのがん細胞だけを狙い撃ちするような免疫力を高める最先端のがん免疫療法です。樹状細胞ワクチン療法は、活性化リンパ球療法(LAK療法)や活性NK細胞療法といった他の免疫細胞を用いた治療にはない、樹状細胞ワクチン療法だけにあるがんを狙い撃つ効果、ワクチン効果があります。

樹状細胞ワクチン療法とは、樹状細胞の働きを用い、患者さま自身の免疫でがんを攻撃する体制を作る治療法です。患者さまのがんに対する免疫のみ高めるため正常細胞を傷つけ、重度な副作用が出ることもなく、ワクチン効果も期待できます。

セルプロセッシングセンター(CPC)

セルプロセッシングセンターは、免疫細胞療法や再生医療、あるいは遺伝子治療など、細胞を利用した医療または研究を行なうための極めて高度な施設です。
セレンクリニックでは、CPC(細胞加工施設)を安定的に運営するために、GMPという医薬品を製造するための厳格なルールに準拠しています。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、かかりつけの医師とは良好な関係を保ちながら、それとは別にご病気のことや治療について他の医師から意見を聞くことです。がんのように、治療法が日々進歩している領域では、セカンドオピニオンの必要性はより高まっていると考えられます。治療法の選択肢が多岐にわたるため、専門家でさえどのような治療法であればその患者さまにとって一番いいのか、判断に悩むこともあります。セカンドオピニオンを受けることによって、患者さまにとって、より合った治療法を見つけられる可能性があります。

成分採血(アフェレーシス)

成分採血装置を使用して血液中の特定成分だけを採血する方法です。
セレンクリニックでは免疫細胞の部分だけを採取します。
がん樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞を作るために単球という細胞を血液から分離するために、
アフェレーシス(成分採血)を行います。

単球

単球とは、自然免疫の中心的な役割を果たす食細胞の一つです。
この単球を、サイトカインなどを用いて培養すると樹状細胞が出来上がります。
食細胞の食とは、がんなどの異物を即座に食べてしまうということから、このような名前をつけられています。

WT1

これまでに数多くの"がん抗原"が発見されていますが、「WT1」は、がん抗原としての優先度が最も高い(*)と世界で評価されているがん抗原です。
がん抗原とは、免疫が、がん細胞を攻撃するのに目印となる重要な物質です。

(*)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009

セレンクリニックでは、樹状細胞ワクチン療法にこの「WT1」の一部である「WT1ペプチド」※を用いることによって、より多くのがん患者さまに対して樹状細胞ワクチン療法を提供できるようになりました。

※セレンクリニックは、「WT1ペプチド」を細胞治療に応用する独占実施権を保有するテラ(株)から使用許諾を得ている数少ない医療機関です。

治療評価(奏功率)

治療評価はRECIST(最長径の和の変化)分類によって評価しています。
Complete Response (CR):消失
Partial Response (PR):30%以上の減少
Stable Disease(SD):PRの基準もPDの基準もみたさない
Progressive Disease (PD):20%以上の増加

転移(がんの転移)

転移とは、血液やリンパ液の流れにのって、いろいろな臓器に飛び火し(転移)、そこでまた増殖を始めることをいいます。
がん細胞は、ある程度の大きさになると、成長のために自ら血管をつくりだし、そこで栄養を得て、加速度的に成長し、転移を起こしていきます。
血液やリンパ管は全身いたるところにありますので、自ら作り出した血管やリンパ管を介して全身にばら撒かれ、そこでまた増殖を始めます。

T細胞

T細胞とは、リンパ球の一種で、細胞の表面にT細胞に特徴的なT細胞受容体を発現している細胞です。末梢血中のリンパ球の70~80%を占めます。
細胞の表面の分子としてCD4かCD8などを発現しており、CD4を発現したT細胞は他のT細胞の機能発現を誘導したりB細胞の分化成熟、抗体産生を誘導したりするヘルパーT細胞として機能します。
またCD8陽性のT細胞はウイルス感染細胞などを破壊するCTL(キラーT細胞)として機能します。その働きは細胞性免疫とも呼ばれています。

特異的免疫

特異的免疫とは、誕生時には備わっておらず、後天的に獲得される免疫です。
免疫細胞は抗原に出会うたび、それぞれの抗原ごとに最良の攻撃方法を習得・記憶するため、過去に遭遇した抗原に対して、それぞれに応じた攻撃ができるようになります。
記憶された免疫(特異的免疫)は、同じ抗原に遭遇した場合、非特異的免疫に比べて素早く反応し、また効力も高いのが特徴です。
セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、この特異的免疫を効果的に獲得する方法です。

内視鏡

内視鏡とは、体の外からは診断のつかない早期のがんや小さな病変を、患者さまの体の内側から観察または治療する医療機器です。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)や大腸内視鏡(大腸カメラ)を使った検査は良く知られていますが、最近では手術にも盛んに応用されています。

標準治療

標準治療とは、EBM(エビデンス・ベイスド・メディスンEvidence Based Medicine)の略で、科学的な根拠に基づいた治療のことです。
具体的には大規模な臨床試験によって得られた証拠に基づいて行われる治療が標準治療となります。この標準治療も日進月歩で、日々のように変わっています。
標準治療についても新しい標準治療を知っている医師、その治療ができる医師にかかることが大事です。
セレンクリニックの提供する樹状細胞ワクチン療法は、現在、世界中でエビデンスを構築している最中の最先端がん免疫療法といえます。
樹状細胞ワクチン療法も標準治療の1つとなって、ひとりでも多くの患者さまが受けられるようになることが望まれます。

標準作業手順書(SOP)

標準作業手順書(SOP: Standard Operating Procedure)とは、細胞の品質保持のため、ひとつひとつの作業工程や施設管理方法などを順序だてて文書に落とし込んだものです。

非特異的免疫

非特異的免疫(自然免疫)とは、生来備わった免疫であり、病原微生物などの異物の進入を防ぐ第一線の防御機構として働く免疫です。
基本的にどのような微生物に対しても一様に防御効果を示し、特定の微生物に対してのみ防御し、ほかの微生物は無視するというようなことはしません。

B細胞

B細胞は、抗体を産生し、それによって直接病原体を失活させたり、病原体を攻撃する目印にしたりして、結果として失活させる細胞です。
その働きは液性免疫とも呼ばれています。

BRM(免疫機能補助)療法

BRMとはBiological Response Modifiersの頭文字をとったものです。
直訳すると生体応答調節剤となります。

BRMは免疫系をはじめとして、体全体の働きを調節することにより、治療効果を得ようとする治療です。
つまり、がんを治そうとする患者さま自身のもつ免疫力を手助けし、強めるものです。
BRMは単独で行われるよりも、むしろ免疫が低下してしまう外科療法(手術)や放射線、化学療法(抗がん剤)などと併用することで、その治療効果を期待します。

<セレンクリニックにおけるBRM>

セレンクリニックでは、樹状細胞ワクチン療法の効果をさらに高めるためにBRMを使用しております。
BRMは、主にマクロファージやT細胞、NK細胞などの免疫系細胞の機能を増強しからだ全体の、免疫機能を回復すると考えられています。したがってBRMは単独で行われるよりも、外科療法(手術)や放射線、化学療法(抗がん剤)などと併用することによって、患者さまの防御能力が低下するのを予防したり、より高めることを目的に行われます。

BRMの効果
一部のがんで有効性が認められています。

フローサイトメトリー

細胞の性質を測定すること。細胞療法には必須の検査です。
フローサイトメーターという機器を使用して、細胞1個1個の大きさや形状、内部構造の違い、細胞の同定や細胞群を構成する種々の細胞の存在比を短時間で解析します。
セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法においても、患者さまに投与する免疫細胞に対して、フローサイトメトリーにより品質を確認しています。

PET-CT

PET-CTは、その名のとおりPET(陽電子放射断層撮影装置)とCT(コンピュータ断層撮影装置)が合体した装置です。
PETはおもに機能的な情報を、CTは形や大きさといった形態的な情報を画像化します。
PET-CTの最大の利点は、同時にPET画像とCT画像の重ね合わせ、画像(融合画像)の撮影ができることです。
PET-CTでは2つの画像の重ね合わせの実現により、がんや転移巣をその臓器と同時に表示することが可能となり、診断精度が飛躍的に向上しました。
さらにPETとCTが一度の検査ですむことで、患者さまの負担も軽減されます。

ペプチド

アミノ酸が50個程結合したものをいいます。
それ以上結合したものがタンパク質と呼ばれます。
樹状細胞に貪食(取り込まれた)されたがんのタンパク質は、アミノ酸が10個程度(ペプチド)にまで消化されます。
消化されたペプチドは細胞内でHLAと結合し、樹状細胞の細胞膜表面に運ばれ、T細胞に提示されることになります。

樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞の細胞膜上にがんのペプチドとHLAが結合した分子が提示されている状態で患者さまに投与されます。
樹状細胞によって提示されたがんのペプチドを認識したT細胞のみが、増殖し活性化します。
このT細胞によってがん細胞への攻撃が行われます。
ペプチドなどを用いた人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、がん特有の抗原(ペプチドを人工的に合成したもの)を樹状細胞に与えてから、ワクチンを作製し、これを体内に投与する方法です。
なお、人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、患者さまのがんの抗原と人工抗原とが合致する必要があるため、患者さまのHLAの型によっては実施できない場合があります。

保険診療

「保険診療」とは、健康保険法、国民健康保険法、老人保健法などで規定された範囲内で保険医療機関において行う診療行為をいいます。
診療にかかった患者さまの医療費はそれぞれ加入している公的健康保険(国民保険、社会保険など)からその医療機関に支払われるシステムになっています。
このため、保険診療を受ける限りは、どこの保険医療機関に行っても、気軽に同じ金額で、同じ診療を受けられるという安心があります。
しかし、一方では保険診療には「保険が利く範囲」があります。当然、より良い治療を追求する場合は、保険の範疇を超えてしまう場合があります。その場合は自由診療(自費診療)でまかなわなければなりません。

ホスピス

ホスピスとは、がんやAIDSにより治癒が難しくなった患者さまを対象に看取りを含むターミナルケア/緩和ケアを提供する病院施設またはケアプログラムをいいます。
また在宅でターミナルケア/緩和ケアを行なう在宅ホスピスも積極的に行われるようになってきています。
ケアにかかる費用は健康保険が適用され、高額医療制度も受けられます。

2004年から進められている「第3次対がん10カ年総合戦略」や、2007年4月施行の「がん対策基本法」によって、全国に多くの緩和ケア環境の整備が行なわれています。
それに伴ってホスピス病院や在宅ホスピスも今後充実してくると思われます。

東京近郊におけるターミナルケア/緩和ケアを提供するホスピス病院および在宅ホスピスについては下記をご参照ください。

【東京近郊のホスピス病院および在宅ホスピスについて】
・救世軍清瀬病院
〒204-0023 東京都清瀬市竹丘 1-17-9
TEL0424-91-1411 FAX0424-91-3900

・上尾甦生病院
〒362-0051 埼玉県上尾市地頭方 421-1
TEL048-781-1101 FAX048-781-1251

・国立がんセンター東病院
〒277-8577 千葉県柏市柏の葉 6-5-1

・ピースハウス病院
〒259-0151 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1000-1 
TEL0465-81-8900 FAX0465-81-5520

・聖ヨハネ会桜町病院
〒184-8511 東京都小金井市桜町 1-2-20 
TEL0423-88-2888 FAX0423-88-2188

・横浜甦生病院
〒246-0031 横浜市瀬谷区瀬谷 4-30-15
TEL045-301-0533 FAX045-303-5736

・独立行政法人国立病院機構東京病院
〒204-0023 東京都清瀬市竹丘3-1-1
TEL0424-91-2111 FAX0424-94-2168

・聖ケ丘病院
〒206-0021 東京都多摩市連光寺2-37-11
TEL0423-38-8111 FAX0423-38-8118

・東京衛生病院
〒167-8507 東京都杉並区天沼3-17-3
TEL03-3392-6151 FAX03-3220-1308

・信愛病院
〒204-0024 東京都清瀬市梅園2-5-9
TEL0424-91-3211 FAX0424-91-3214

・聖路加国際病院
〒104-8560 東京都中央区明石町9-1
TEL03-3541-5151 FAX03-3544-0649

・賛育会病院
〒130-0012 東京都墨田区太平3-20-2
TEL03-3622-7682 FAX03-3622-7682

・衣笠病院
〒238-8588 神奈川県横須賀市小矢部2-23-1
TEL0468-52-1182 FAX0468-54-0232

・川崎市立井田病院
〒211-0035 神奈川県川崎市中原区井田2-27-1
TEL044-766-2188 FAX044-788-0231

・埼玉県立がんセンター
〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町大字小室818
TEL048-722-1111 FAX048-722-1129

・川崎社会保険病院
〒210-0822 神奈川県川崎市川崎区田町2-9-1
TEL044-288-2601 FAX044-299-1138

・国保旭中央病院
〒289-2511 千葉県旭市イの1326
TEL0479-63-8111 FAX0479-63-8580

・東京都立豊島病院
〒173-0015 東京都板橋区栄町33-1
TEL 03-5375-1234 FAX 03-5944-3506

・山王病院
〒263-0002 千葉市稲毛区山王町66-2
TEL043-421-2221 FAX043-421-3072

・日本赤十字医療センター
〒150-8935 東京都渋谷区広尾4-1-22
TEL03-3400-1311 FAX03-3409-1604

・永寿総合病院
〒111-8656 東京都台東区元浅草2-11-7
TEL03-3833-8381 FAX03-3831-9488

・日の出ケ丘病院
〒190-0181 東京都西多摩郡日出町大久野310
TEL042-597-0811 FAX042-597-2110

・NTT東日本関東病院
〒141-8625 東京都品川区東五反田5-9-22
TEL03-3448-6100 FAX03-3448-6098

・昭和大学横浜市北部病院
〒224-8503 横浜市都筑区茅ヶ崎中央35-1
TEL045-949-7000 FAX045-949-7927

・みなと医療生協協立総合病院
〒456-8611 名古屋市熱田区五番町4-33
TEL052-654-2211 FAX052-651-7210

・神奈川県立がんセンター
〒241-0815 横浜市旭区中尾1-1-2
TEL045-391-5761 FAX045-361-4692

・千葉県がんセンター
〒260-8717 千葉市中央区仁戸名町666-2
TEL 043-264-5431 FAX 043-262-8680

・救世軍ブース記念病院
〒166-0012 東京都杉並区和田1-40-5
TEL 03-3381-7236 FAX 03-5385-0730

・立正佼成会附属佼成病院
〒164-8617 東京都中野区弥生町5-25-15
TEL 03-3383-1281 FAX 03-3382-8972

・東京厚生年金病院
〒162-8543 東京都新宿区津久戸町5-1
TEL 03-3269-8111 FAX 03-3260-7840

・木村病院
〒146-0083 東京都大田区千鳥2-39-10
TEL 03-3758-2671 FAX 03-3758-2664

放射線療法(放射線治療)

放射線療法は、放射線が持つ電離作用を利用して、悪性腫瘍を制御する治療法です。
放射線という言葉を聞くと、恐ろしいものと考えられがちですが、最新の放射線治療装置では、がんの部位以外にはほとんど放射線があたらないタイプのものもあります。

最新の放射線治療装置の特徴は、コンピュータ制御によってミクロの単位でがんを破壊する「がんのモニタリング装置」が装備されている点です。
非常に小さながんでも、極細のペンシルビームによる照射とリアルタイムでの位置認識システムによって患者さまの動きを敏感に捉えながら治療することが可能となっています。
また、従来のX線、γ線、電子線を使った放射線治療のみでは制御が困難である悪性黒色腫、骨肉腫、肝がんなどの治療に有効であると期待されているのが、サイクロトロンやシンクロトロンという粒子加速器を用いる高エネルギー陽子線および高エネルギー炭素線による粒子線治療(重粒子線治療)です。

こうした放射線治療は免疫力を下げにくい特徴があるため、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法との相性が良いことが分かってきています。

無血清培養

ヒトや動物由来の血清を使用しない培養方法。
ウイルスなど既知あるいは未知の病原体の二次感染を防止できます。
ヒトの細胞の培養において無血清での細胞培養は技術的なハードルが高いのですが、細胞療法の場合、生きている細胞を利用するため殺菌や消毒ができません。
したがって感染症の可能性を避けるために、安全第一の観点から無血清培養が必要にあります。

免疫

人間には生まれつき免疫とよばれる働きが備わっており、体の中に侵入した細菌やウイルスを、体の中から取り除く働きがあります。
予防注射もこの原理を応用したもので、例えば「はしか」の予防注射を行って免疫をつけると「はしか」のウイルスは体の中に入ってこられなくなります(排除されます)。
体の免疫は、がんができたり転移したりすることとも密接な関係があります。
体の免疫力が低下した状態、たとえば後天性の免疫不全症候群(エイズ)や臓器移植の時に投与される薬によって生じる、免疫の抑制された状態では、がんができやすくなることが知られています。

がんは通常、手術や抗がん剤、放射線で取り除こうとするのが一般的ですが、近年はこれとは別に、人間の体に生まれつき備わっている免疫の力を利用したり、免疫の力を強めたりすることでがんの発症や進展を抑えようとすることが試みられています。
これががん免疫療法と呼ばれているものです。

免疫療法

○特異的がん免疫療法
※特異的免疫(獲得免疫)を利用した免疫療法です。
 主な治療法
 樹状細胞ワクチン療法、がんペプチドワクチンなど

○非特異的がん免疫療法
※非特異的免疫(自然免疫)を利用した免疫療法です。
 主な治療法
 活性化リンパ球療法、BRM療法、活性NK細胞療法

免疫細胞療法

がんは通常、手術や抗がん剤、放射線療法で取り除くのが一般的ですが、近年はこれとは別に、がん細胞を攻撃する機能を持つ免疫細胞を体外に取り出し、専門の培養施設で加工・処理することで大量に数を増やし、機能を付加した上で再び体内に戻すことでがんの発症や進行を抑える治療が試みられています。
これが免疫細胞療法と呼ばれている治療です。

陽子線治療

陽子線治療は、がんの部分だけ(ピンポイント)に照射してがん細胞を攻撃するので、正常組織を傷めない治療です。
外科手術に劣らない治癒率であることから期待されているがん治療の一つです。
これまでのX線治療では、病巣に向けて照射されたX線は、体の表面近くで放射線量が最も高く、体の深くにあるがん病巣に近づくにつれて、その量は減少していきます。
そのために、がん細胞への効果は薄くなり、しかも周辺の正常組織を傷めるために副作用を起こすことになますが、陽子線の場合、X線と比べて、ターゲットへより正確にエネルギーを運ぶことができるという特徴があります。

ライセート

セレンクリニックでいうライセートは、腫瘍(しゅよう)ライセートを略したもので、腫瘍溶解液を意味します。
腫瘍溶解液とは、がん組織(がん細胞)を人工的に溶かした液をいいます。これを樹状細胞に取り込ませることによって、そのがんに対する免疫反応を起こさせるようにします。

ラジオ波

ラジオ波治療は、鉛筆の芯くらいの太さのラジオ波電流を発生する針をCTや超音波の画像を見ながら腫瘍のなかに挿入し、電流を流して腫瘍を焼灼する方法です。
原理的には、電子レンジで火がないのに料理が暖まるのと同じで、ラジオ波により腫瘍内のイオンが振動運動を起こして熱が生じます。
がん細胞は熱に弱く、50~100度の熱が加わると細胞は死滅します。
針を刺すだけですので、外科的治療法に比べて患者さまの負担は少ないため、悪性腫瘍に対する新しいがん治療選択肢といえます。
ラジオ波療法は肝臓をはじめとして肺、頭頸部、気管、骨軟部などのがん治療にも応用され始めており、その有効性が報告されつつあります。

リンパ節

全身をめぐるリンパ管のところどころに、まるで関所のように陣取っているのがリンパ節です。
樹状細胞はリンパ管を通ってリンパ節に達し、そこで体の中の免疫を強力に活性化させます。

リンパ球

リンパ球は、白血球の一種で、大別して「T細胞」「B細胞」に分けられ、NK細胞などの自然免疫反応をかいくぐってきた異物(がんなど)に対して、より直接的な免疫反応(特異的免疫反応)を起こします。
胸腺で分化成熟したリンパ球はT細胞と呼ばれ、骨髄の中で分化成熟するのがB細胞です。

レントゲン

レントゲンとは、X線を用いて体内の様子を調べる画像検査です。

ワクチン療法

正常細胞にはなく(またはほとんどない)、がん細胞に特異的に存在する抗原(がん抗原)があることが明らかとなってきました。
現在までに多くのがん抗原が見つかっていています。
そのがん抗原を用いた治療がワクチン療法です。
具体的にはがん抗原(がんのペプチド)に免疫反応を増強させる補助物質を混ぜて、皮下に注射するという方法です。

ワクチン

ワクチンとは、生体が本来持っている異物に対し反応する体の仕組みを利用た薬剤のことです。
つまり、感染症をはじめとしたさまざまな異物に対して、あらかじめ「免疫力」あるいは「免疫記憶」を作らせておく薬剤のことをいいます。

2011年2月17日

当クリニック院長が登場する書籍が発売されました

当クリニック院長が登場する書籍「医師が選んだ免疫細胞療法」が発売されました。

医師が選んだ免疫細胞療法
当クリニック院長 高橋医師他、7人の免疫療法に第一線で活躍されている医師が語るがん樹状細胞ワクチン療法のすべてが書かれた新刊発売。

「免疫力を上げるとがんにいい」ということは、長年言われてきましたが、その仕組みの詳細がわからないまま、がんは不治の病として扱われてきました。しかし今、「抗原」=がんの印の発見により、免疫によるがん治療のあり方は、大きく変わろうとしています。2010年、アメリカでは、自己の細胞を用いた免疫療法が世界で始めて保険適用になりました。

漠然と「免疫は体にいい」と思われていた時代から、「戦略的にがんだけをたたく」時代へ。最先端の臨床の現場で患者さんと向き合う専門医7人が、がん種別に治療の成果を語ります。

▼監修
慶應義塾大学名誉教授 川田志明
▼本書に登場する先生
セレンクリニック 高橋秀徳
九段クリニック 阿部博幸
札幌北楡病院 小笠原正浩
新横浜かとうクリニック 加藤洋一
東京ミッドタウン先端医療研究所 田口 淳一
花園クリニック 楢崎幹雄
クリニックサンルイ 三石瑤子

●発売日: 2010年9月24日(金)
●タイトル:医師が選んだ免疫細胞療法(幻冬舎)
●金額:1,260円
●ご購入はこちらから。

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年末年始休診のお知らせ

ニュースとお知らせ12月30日(木)~1月4日(火)まで休診いたします。
年始は1月5日(水)から通常通り診療いたします。
医療相談のお申し込みに関しましては、1月5日(水)以降確認のご連絡をさせていただきます。
ご迷惑をおかけ致しますが、予めご了承下さい。

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テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』に紹介されました。

ニュースとお知らせテレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』(放送日:2010年12月20日)の特集『第4のがん治療』において、樹状細胞ワクチン療法及び当院が技術提供を受けておりますテラ株式会社が紹介されました。

【番組名】テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』「特集」コーナー内

【放送日】2010年12月20日(月)

【番組公式サイトURL】
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20101220_wb_o1.html

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ニュースとお知らせ

ニュースとお知らせ 2011.08.22
 当グループにて行われた樹状細胞ワクチン療法の臨床成績が米国膵臓学会誌にて発表されました
2011.08.01
 2011年8月より、料金が一部変更になります
2011.05.27
 全国の地方紙において、樹状細胞ワクチン療法が紹介されました
2011.05.13
 九州朝日放送『ニュースピア』において樹状細胞ワクチン療法が紹介されました

2011年2月15日

ごあいさつ

樹状細胞ワクチン療法はじめまして。セレンクリニック名古屋院長の小林正学です。
セレンクリニック名古屋では、患者さまに最も適した免疫治療を提供するように努めています。

特に、最も得意とする「樹状細胞ワクチン」を用いたがん免疫療法は、本来身体に備わったがん細胞に対する免疫力を最大限に活性化することを目的とした最新のがん免疫療法で、それぞれの患者さまにあった独自のワクチンをつくるオーダーメイド治療です。

がんと免疫の関係

樹状細胞ワクチン療法免疫とは「疫(病気)を免れる」と書きますが、これは私たちの体が生まれつき持っている病気から身を守る能力のことをいいます。
たとえば風邪は原因の約8割がウイルスによるものと考えられていますが、ウイルスを吸い込むと必ず風邪を引くわけではありません。
私たちの体内にはウイルスから身を守る免疫が備わっているからです。

私たちの体内では1日に約5000個の細胞が"がん化"しており、この脅威に常にさらされていますが、すべての人ががんになるわけではありません。
それは、風邪のときと同様に、身体に生まれつき備わっている免疫力によって、がん細胞を排除する仕組みがきちんと働いているからです。

2011年2月14日

Q、「樹状(じゅじょう)細胞」って、何ですか?

樹状細胞

A、周囲に枝のようなもの(樹状突起)が伸びている姿から、この名前
が付けられました(図)。

がん細胞の目印を最初に体内で認識し、その情報を兵隊役にあたる
リンパ球に伝える大変重要な役割を担っていることがよく分かっています。


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近年話題になっている"がんペプチドワクチン"とは、インフルエンザワクチンと同じように、
がん細胞独自の目印(がん抗原)を身体に注射すれば、体内の免疫細胞ががん細胞を
正しく認識できるようになるのではないかという治療アプローチです。
しかし、実際の治療効果としては、ただ単純に「がんの目印」を身体に注射するだけでは
必ずしも体内の免疫細胞が認識してくれるわけではない、ということが報告されています(*)。
(*)Rosenberg SA. Nature Medicine 2004

そこで、世界的に注目されているのが「樹状(じゅじょう)細胞」の役割です(*)。
(*)Nestle FO. Current Opinion in Immunology 2005

それならばと、体内に存在する樹状細胞の元となる細胞をいったん体外に取り出して、
培養室で樹状細胞を作り出し、この樹状細胞に「がんの目印」をあらかじめ認識させた
状態にしたもの(=樹状細胞ワクチン)を、再びからだに注射して戻すという
治療法が開発されました。

これが、"樹状細胞を用いたがんワクチン療法「樹状細胞ワクチン療法」″です。

2011年2月10日

人工抗原樹状細胞ワクチン療法

人工抗原樹状細胞
ワクチン療法とは?
人工的に合成したがんの目印(人工抗原)を使用できる方が対象になります。 使用する人工抗原には、がん抗原としての優先度が最も高いと評価された「WT1」の一部である「WT1ペプチド*」をはじめ、個々の患者さまのがんの種類や血液検査、組織検査などの指標に基づいて、数種類の中から選択して使用します。
*「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞ワクチン療法の研究開発企業であるテラ㈱が独占実施権を保有している為、セレンクリニックをはじめとした、テラ㈱提携医療機関のみで受けられる治療です。
治療の流れ 1.患者さまから成分採血(アフェレーシス)によって得られた樹状細胞のもととなる細胞を、樹状細胞へと培養していきます。
2.培養途中で患者さまのがんに特徴的な人工抗原(人工のがんの目印)を樹状細胞に加えることで、樹状細胞にがんの特徴を認識させます。
3.さらに培養を続け、リンパ球(攻撃部隊)を教育できる、能力の高い樹状細胞へと成長させます。(成分採血からワクチン完成まで約3週間かかります)
4.樹状細胞ワクチンを、脇や股といったリンパ節が集まっている皮膚の近くに皮内注射します。(2週間毎に5~7回注射します)
5.注射された樹状細胞は体の中で、記憶した患者さまのがんの特徴をもとに、リンパ球にそのがんだけを攻撃するように指令を出します。
6.指令を受けたリンパ球は活性化され、増殖し、そのがんを狙って攻撃します。
他の治療との併用 ほぼすべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線療法、緩和医療、など)との併用が可能です。
準備いただくもの 紹介状(診療情報提供書)、血液検査データ(過去から現在にいたるまでの血液データ)、画像検査データ(レントゲン、CT、MRI、PETなど)、心電図、薬剤リスト
※上記の準備ができない場合でも医療相談は可能です。
備考 人工抗原樹状細胞ワクチン療法を受けられない患者さまには、局所樹状細胞ワクチン療法または活性化リンパ球療法をご検討いただけます。

Q、治療をずっと先まで続ける必要がありますか?

A、セレンクリニックでは、1セット5~7回の投与を終了した時点で、免疫機能検査や免疫反応、画像検査や腫瘍マーカーなど、できるかぎり客観的指標に基づいて治療の効果判定を行い、今後の治療方針を患者さまと相談していきます。

ワクチンの特性上、目的とするがんの目印に対する免疫反応が一度体内に記憶されてしまえば、少なくともそれが維持されている間は、繰り返しワクチンを投与する必要はないと考えられています。

ただし、さまざまな要因によって個人差が生じることが分かっています。
例えば、ワクチンは、患者さまの細胞を用いて作製することから、ワクチンの質や本数は成分採血(アフェレーシス)時の個々の患者さまの体調によって影響を受けます。
また、ワクチン投与後の効果がみられるまでにかかる時間や効果の持続期間なども個々の患者さまの体内環境や免疫状態、がんの状況などによって影響を受けることが分かっています。
以上の理由から、セレンクリニックでは治療効果を最大限に引き出すため、1セット投与終了後も、できるかぎり客観的な指標に基づいて、免疫とがんの勢いのバランスを考えながら治療方針を検討していきます。
がん免疫の視点から継続的に、また、責任を持って個々の患者さまのがん診療を担当させて頂くよう、スタッフ一同心掛けております。

Q、治療にあたり、事前に主治医に伝える必要がありますか?

A、セレンクリニックの治療を実際に開始される際には、主治医には必ずご了解をいただいた上で、治療をお引き受けするようにしております。そのため、主治医に了解いただくためのサポートもしておりますので、ご相談ください。

個々の患者さまにとって最適ながん治療プランを構築していくためには、ただ単にこれまでの正確な診療情報や現状評価があれば良いという訳ではなく、がんの病態や治療の効果・副作用評価を「継続的かつ客観的に」行っていくことが必要です。

また、がんはあくまで全身病ですので治療の成否に関わらずさまざまな体調の変化が起こり得ます。したがって、信頼できる保険診療医療機関における継続的な診療体制との密な連携に基づいて、初めて成り立ちます。

しかしながら、セレンクリニックのがん免疫療法のように「現状では我が国の保険診療で認可されていない医療」に対する主治医の理解は必ずしも容易に得られるとは限りません。
なぜなら、自分の病院で行われていない医療については、よほどの経験や知識・関心がなければそれがどういう治療なのか医師は判断しようがないからです。
特に、がんの免疫療法の中には、医療とは無縁なものまで様々なものが存在します。
患者さまの医療に責任感をもって対応されている主治医ほど、そのような"怪しげなもの"に反対するお気持ちが生じるのはある意味自然な事です。

セレンクリニックではご希望に応じて、主治医にもできる限り詳細にご理解頂けるよう、個々の患者さま個々の病状やお考えに基づいた具体的な治療プランに関する医学的な診療情報提供書をご用意することが可能です。
あらかじめ主治医に相談することがためらわれる場合には、まずはセレンクリニックの医療相談を利用して、ご自身が充分に納得された上で、また、必要に応じてこちらで作成した主治医宛の診療情報提供書とともに、主治医と御相談下さい。

最初は遠回りに思えるかもしれませんが、結果的にはこの過程を経ることが御自身にとって最適ながん医療の構築につながるはずです。スタッフ一同、全力でこれをサポートさせていただきます。

Q、セレンクリニックならではの特長は何ですか?

セレンクリニックならではの樹状細胞ワクチン療法の特長は2つあります。

A-1、実際に樹状細胞ワクチン療法を受ける場合、どの「がんの目印(抗原)」を用いるかが特に重要です。
世界中の専門家によって「がんの目印(抗原)」の評価が行われておりますが(*)がん抗原の一つ「WT1」は、このランキングで第1位(*)(特異的がん免疫療法に、最も優先的に用いるべき人工抗原)に位置づけられており、セレンクリニックではこの「WT1」の一部である「WT1ペプチド」を使用することが可能です。
※セレンクリニックは、WT1ペプチドを細胞治療に応用する独占実施権を保有するテラ(株)から使用許諾を得ている数少ない医療機関です。
(*)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009


A-2、セレンクリニックのもう一つの特長として、質の高い樹状細胞ワクチンを作製するために必要となる専門細胞培養施設、専門スタッフ、およびそれを厳格に運営するためのシステムが挙げられます。

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A-1、の詳細はこちら

樹状細胞ワクチンを作製する際に、どのような「がんの目印」が使用できるかについては、個々の患者さまのがんの種類やその時の状況によって、実際にはさまざまな制約を受けます。

例えば、自己のがん組織を用いるためには、手術でがん組織を切除する前にさまざまな準備をしておかなければなりませんし、多くの患者さまの場合、手術でがん組織を確保できるとは限りません。
この場合、人工的に合成したがんの目印(人工抗原)を用いることになりますが、個々の患者さまのがん細胞が持っている目印(人工抗原)を用いる必要があります。

現在、世界中でさまざまな人工抗原が開発されておりますが、セレンクリニックでは、世界的に特に有用と考えられるいくつかの人工抗原を選択して使用しています。
特に、「WT1ペプチド」という人工抗原は、ほぼ全てのがんが持っている目印であるため、これを用いることで多くの患者さまに樹状細胞ワクチン療法を受けていただくことが可能です。

セレンクリニックの最大の特長としては、この「WT1ペプチド」を樹状細胞ワクチン療法に用いることが可能(独占実施権保有)だということです。
これにより多くのがん患者さまに最先端の樹状細胞ワクチン療法を受けていただけます。

なお、セレンクリニックは、日本で初めてクリニックとして「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法を開始した医療機関です。
また、これまでに樹状細胞ワクチン療法の症例数が800以上と、一医療機関としては世界最大規模の実績をもつ医療機関です。

A-2、の詳細はこちら

セレンクリニックでは、テラ株式会社との技術提携により、細胞治療分野で日本の先駆的な研究室である東京大学医科学研究所(細胞プロセッシング寄附研究部門:2008年8月にて終了)で構築された、高度な細胞治療技術・システムを導入しております。特に、ワクチンを作製する工程は、欧米の学術論文の厳しい審査を経た、科学的信頼性の高い確かな技術を導入し、GMP*(Good Manufacturing Practice)グレードの厳格な施設で培養を行っています。

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Q、「がんの目印」とは何ですか?

A、免疫細胞は、相手の細胞が「がんの目印」を持っているかどうかによって、がん細胞かどうかを判断します。
このようながん細胞の証拠となる「がんの目印」を、専門的には「がん抗原(こうげん)」と呼びます。
体内の免疫細胞が、がん細胞を攻撃するためには、まず攻撃する相手が「がん細胞であること」を認識する必要があります。
このときに必要なのが、正常細胞には存在せず、がん細胞だけが持っている「がんの目印(抗原)」です。

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がん抗原とは?

例えば、インフルエンザワクチンは、ウイルス独自の目印をからだに注射することによって、からだの免疫がインフルエンザウイルスを認識できるように記憶するための治療(=ワクチン)です。
これと同じ考えに基づいて、「がん細胞独自の目印(がん抗原)」を注射すれば、体内の免疫細胞ががん細胞を正しく認識できるようになるのではないかという治療アプローチが、近年話題になっている"がんペプチドワクチン"の理論です。

しかしながら、もともとがん細胞は、自分の身体の正常細胞が突然変異したものですから、従来の科学技術では正常細胞とがん細胞のわずかな違いを見極めることができませんでした。
このため、「がんの目印(抗原)」は、従来は手術で摘出したがん組織から抽出した「自己のがん抗原」を用いるしかありませんでした。しかし90年代以降さまざまな「がんの目印」が発見され、人工的に合成することが可能になってきました。
これを「人工抗原」と呼びます。現在は世界中でさまざまな「人工抗原」が合成される時代となり、臨床研究が始まっています。

確かに「がん抗原」を身体に注射するがんペプチドワクチンの理論は大変期待されているのですが、実際の治療効果としては、ただ単純に「がんの目印」を身体に注射するだけでは、インフルエンザワクチンのように必ずしも体内の免疫細胞が認識してくれるわけではないことが報告されています(*)。
(*)Rosenberg SA. Nature Medicine 2004

その一つの理由として、がん細胞は、免疫から逃れるために自分の目印を隠そうとする「したたかさ」を持っていることが分かってきています。
そこで、がんワクチンとして用いるがん抗原は、身体のがん細胞がその目印を確実に持っていることだけではなく、がん細胞が隠す事が難しい目印を選択することが重要です。現在、このようないくつかの客観的指標に基づいて、優先的に用いるべき人工抗原はどれかについて、世界ランキング評価が行われています(**)。
なお、「WT1」は、この世界ランキングにおいて「第1位(最も優先的に用いるべき人工抗原)」に位置づけられており、セレンクリニックではこの「WT1」の一部である「WT1ペプチド」を使用することができます。
(**)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009

WT1ペプチドの詳細はこちら

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Q、樹状細胞ワクチン療法と他のがん免疫療法の違いは?

A、がん免疫療法は、「特異的な治療かどうか」と「細胞を用いる治療かどうか」の2つの視点から、大きく4つに分類されます(下図をご参照下さい)。
樹状細胞ワクチン療法は、がん細胞だけを狙って攻撃する(特異的)、患者さまご自身の細胞を用いた最先端のがん免疫療法です。

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樹状細胞ワクチン療法は、(1)がん細胞に「特異的」に作用し、かつ(2)「細胞を用いている」という2つの大きな特徴を持つ点で、他のさまざまながん免疫療法と異なります。特に、その有効性に関する質の高いエビデンスが存在するがん免疫療法として、世界で注目されています。また、従来の抗がん剤のような重い副作用の心配がなく、QOL(生活の質)を維持しながらがん治療を行うことが可能です。

がん免疫療法の歴史

(1)がんに「特異的」に作用する(=特異的がん免疫療法)
「特異的」とは、がん細胞だけを狙って攻撃するという意味です。
これに対して、例えば通常の治療として用いられている抗がん剤は、正常な細胞にも影響しているため、白血球減少や粘膜障害、脱毛などさまざまな副作用が生じてしまいます。

21世紀に入り、「いかにして正常細胞に影響なく、がん細胞だけを攻撃するか」という「特異的」アプローチが、最新の科学や医学を駆使することでようやく医療現場で実現可能になってきました。
最新の抗がん剤「分子標的治療薬」は、がん細胞だけが持っている特異的な目印に対して作用する「特異的」抗がん剤として注目を集めています。

この流れは、同様にがん免疫療法の分野でも起こってきました。以前の「非特異的な」免疫療法では、からだ全体の免疫活性化しかできませんでしたが、90年代後半以降、がん細胞に特異的に作用し、免疫を高めようとする「特異的がん免疫療法」へと進化していきました。
これが、近年話題になっている"がんペプチドワクチン"であり、〝樹状細胞を用いたがんワクチン療法(樹状細胞ワクチン療法)″です。
すなわち「特異的がん免疫療法」とは、インフルエンザワクチン(ウイルス独自の目印を身体に注射する治療)のように、「がん細胞独自の目印(がん抗原)」を身体に注射することによって、体内の免疫細胞が、がん細胞だけを正しく認識できるようにするための治療法として開発されたのです。

(2)「細胞を用いる」免疫療法(=がん免疫細胞療法)
「細胞を用いる」とは、体内に存在する免疫細胞を利用したがん治療を意味します。
免疫細胞を用いたがん治療は、80年代の「活性化リンパ球療法」の出現とともにその治療効果が大変期待されました。これは、リンパ球ががん細胞を排除するのに最も重要な免疫細胞であることが判明したことによるもので、以降米国を中心に莫大な研究費が投じられてその有効性についての研究が長年行われてきていますが、活性化リンパ球療法単体での有効性はまだ明らかになっていません。

セレンクリニックが専門とする「樹状細胞ワクチン療法」は、特異的がん免疫療法の一つである"がんペプチドワクチン"を、自己の細胞(樹状細胞)を用いることによってさらに進化させたものです。すなわち最先端の「細胞を用いた特異的がん免疫療法」であり、これを、特異的がん免疫細胞療法と呼びます。として、現在、世界中で注目され、研究されています。

これまでの非特異的がん免疫療法は、単独で進行がんに対する有効性が証明されませんでした。
また、特異的がん免疫療法の一つ「がんペプチドワクチン」も、その有効性は期待されたほどの効果が得られていないと報告されています(*)。
(*)Rosenberg SA. Nature Medicine 2004

ところが2010年、米国の臨床試験において「特異的がん免疫細胞療法」である、樹状細胞を用いたワクチン療法による延命効果が明確に証明されたことを受け、米国で、前立腺がんに対する免疫療法が国レベルで承認されました(**)。
(**)Philip W. New Englanld Journal of Medicine 2010

このように、がん免疫療法の中で、唯一その有効性に関する質の高いエビデンスが存在する「特異的がん免疫細胞療法」である「樹状細胞ワクチン療法」は、世界中でより一層研究開発が行われるようになりました。

すなわち、この樹状細胞ワクチン療法は、
(1)特異的ながん免疫療法であること(正常細胞への影響なくがん細胞だけに特異的に作用する)、かつ
(2)細胞を用いたがん免疫療法であるため、副作用が少ないこと(自分自身の免疫細胞を用いてワクチンを作っている)、という大きな2つの特長で、他のさまざまながん免疫療法とは異なります。
現在、有効性に関する質の高いエビデンスが存在する唯一のがん免疫療法として世界で注目されているのです。

この治療法の特徴としては、自身の細胞を用いるため、専用の細胞培養施設や一定レベル以上の技術を持った専門スタッフが求められ、通常の薬剤のような大量生産ができないことです。我が国においても小規模の臨床試験は始まっていますが、より多くの患者さまに保険診療として提供できるようになるには、まだしばらく時間がかかるものと思われます。

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2011年2月 9日

治療説明会 開催案内

2011年1月29日(土)最新がん免疫細胞療法セミナー
※盛況のうちに終了いたしました。

さる1月29日(土)、東京池袋サンシャインシティ文化会館におきまして、最新がん治療セミナー「あきらめないがん治療」(主催:テラ株式会社)が開催されました。

当日は、ホリスティック医療の第一人者として名高い医療法人直心会 帯津三敬病院 名誉院長 帯津良一先生と、当院の高橋秀徳院長による講演を行いました。

帯津良一先生には、「ホリスティック医学のこれから ―場の戦略―」という演目で、「自然治癒のための場の重要性」、「治療の戦略」、「医療者の死生観」について、豊富なご経験の中からご説明いただきました。

高橋秀徳先生には、標準治療と呼ばれる3大がん治療の限界、これから求められる医療、そして免疫の力でがんをたたく当院の治療「樹状細胞ワクチン療法」についてご説明いただき、実際の症例を交え、講演していただきました。

参加者の方々からは質疑応答時間に多数の質問を寄せていただき、盛況のうちに終了することができました。まことにありがとうございました。

2011年2月 8日

費用例

あくまで参考例となります、実際の治療の組み合わせにつきましては患者さまのご希望をふまえ、医師と相談のうえ決めています。
セレンクリニック名古屋のがん治療は自由診療のため治療費は自己負担となりますが、所得税の還付が受けられる医療費控除の対象となります。
費用例

2011年2月 3日

小林 正学 メッセージ

小林 正学 歯学博士セレンクリニック名古屋院長
がん免疫療法医療相談
がん免疫療法専門外来

平成14年 富山大学 医学部 卒業。
卒業後、名古屋市立大学 第2外科に入局。
平成15年より中野胃腸病院、平成17年にトヨタ記念病院 外科を経て、
平成19年より名古屋市立西部医療センター 城北病院 外科副部長に就任。
平成22年より当クリニックに常勤。


<自己紹介>
はじめまして。セレンクリニック名古屋院長の小林正学です。

私は外科専門医として手術・抗がん剤治療を8年間行い、がん治療の最前線を経験してきました。がん治療は年々進歩しており、特に腹腔鏡手術や分子標的治療は、私が研修医の頃には考えらなかったほど発展しました。しかし、実際に外科医として治療をしていくうちに、がんは非常に手強い敵であり、進行がんや再発がんに対する治療は未だ満足できない状況だと実感しました。また、抗がん剤の副作用で苦しみ、治療を中断せざるを得ない患者さまも大勢みてきました。

このようながん治療の中で私は、同じ種類・同じ進行度のがんでも治療効果が得られやすい方と得られにくい方がいらっしゃることに気付き、その違いには免疫力が強く影響しているのではないかと考えました。実際に当クリニックで免疫機能検査を行うと、免疫状態は個人差が大きく、その中でも免疫力が高い方は治療経過が良好な傾向にあるようです。また、治療により免疫が向上するとQOL(生活の質)が高められることも多く、なかには抗がん剤の副作用が軽減したと喜ばれる方もいらっしゃいます。そのために、今はがん治療において免疫力の改善が非常に重要なポイントになると感じています。

私は標準治療を否定する立場ではありません。むしろ標準治療を行いながら御自身の免疫も向上させて、より治療効果をあげていきましょう、という考えです。セレンクリニック名古屋では最新世代の免疫療法である「人工抗原(WT1等)を用いた樹状細胞ワクチン治療」をはじめとした国内トップクラスの治療を提供できます。そして、より進んだオーダーメイドの免疫治療を提供していくためにも、免疫機能評価を行い、患者さまに最も合ったがん治療を提供するように努めています。がん治療を患者さまと一緒に、あきらめずに考えていきたい、そういう思いでスタッフ一同、一生懸命励んでおります。是非お気軽にご相談ください。


<経 歴>
 日本外科学会専門医
 日本消化器内視鏡専門医
 マンモグラフィー読影医
 日本消化器病学会会員
 日本がん治療学会会員
 日本輸血・細胞治療学会員


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費用について

当クリニックの治療は自由診療のため全額自己負担となります。
医療費控除について

医療相談
医療相談
10,500円(税込)
初診料
初診料
10,500円(税込)

再診料
再診料(診察料)
3,150円(税込)

樹状細胞ワクチン療法
1セットの治療費(アフェレーシス1回+ワクチン作製費5~7回の合計金額)
1,470,000円(税込)~

・セレンクリニック名古屋の樹状細胞ワクチン療法:

  • ・セレンクリニック名古屋の樹状細胞ワクチン療法は学術論文(科学的な根拠)に基づいて、5~7回のワクチン投与を1セットとして提供しています。
  • ・1セットにつき1回の成分採血(アフェレーシス)を行います。
  • ・ワクチンを作成する際に用いる人工抗原の種類によって、上記料金のほかに別途人工抗原費用が必要になります。

活性NK細胞療法
1治療あたり
262,500円(税込)

活性化リンパ球(LAK)療法
1治療あたり
199,500円(税込)
BRM(免疫機能補助)療法
BRM(免疫機能補助)療法
2,625円(税込)~
  • 治療費は、BRM(免疫機能補助)療法に用いる薬剤の種類、使用量によって異なります。

医師紹介

小林 正学

小林 正学 /セレンクリニック名古屋院長

セレンクリニック名古屋院長
がん免疫療法医療相談
がん免疫療法専門外来

平成14年 富山大学 医学部 卒業。卒業後、名古屋市立大学 第2外科に入局。平成15年より中野胃腸病院、平成17年にトヨタ記念病院 外科を経て、平成19年より名古屋市立西部医療センター 城北病院 外科副部長に就任。平成22年より当クリニックに常勤。

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外来医師一覧表

 
完全予約制
10:00~17:00
※1
小林 小林
坂部(※2)
坂部 小林 小林 小林 ※3

※1 診療時間は、日によって異なることもございますので、お電話にてお問い合わせください
※2 午前のみの診療となります。
※3 第2・4・5土曜は休診となります。

2011年2月 2日

約4,950例に及ぶ圧倒的な症例実績

当クリニックが技術提供を受けるテラ株式会社の契約医療機関における症例数は、2005年から2011年の間で4,950症例以上(*)の実績があります。

(*)2011年12月末時点の実績です

症例実績

2011年2月 1日

BRM(免疫機能補助)療法

BRM(免疫補助)
療法とは?
BRMとは「Biological Response Modifier」の略で体の中の免疫環境を整えるために用いられる治療アプローチを総称した概念です。このアプローチは、具体的にはさまざまな治療法が含まれます。BRM療法の主な役割は、がん免疫療法の中心である「樹状細胞ワクチン療法」を補助することです。
適応 ・樹状細胞ワクチン療法を受けられる患者さまで、BRM(免疫機能補助)療法で使用する薬剤にアレルギーをお持ちでない患者さま
方法 BRM療法は、活性化リンパ球療法と同様、単独での有効性が明確に示されているわけではありません。しかし、この療法を併用することで、抗がん剤の副作用で低下してしまった免疫力を回復させ、樹状細胞ワクチン療法の効果がより一層発揮されやすい体内環境をつくる効果が期待されています。この治療の必要性については、樹状細胞ワクチンを投与した後の反応や、免疫機能検査の結果に基づき、できるかぎり客観的に判断していきます。
他の治療との併用 ほぼすべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線療法、緩和医療、など)との併用が可能です。
準備いただくもの ・血液検査データ
治療前から現在にいたるまでの血液検査データが必要です。特に腫瘍マーカーは重要です。その他、感染症検査の結果もご準備ください。
・画像検査データ
レントゲン、CT、MRI、PET、PET-CTなど
・薬剤リスト
※上記の準備ができない場合でも医療相談は可能です。

活性化リンパ球療法

活性化リンパ球
療法とは?
活性化リンパ球療法は、血液中に存在するリンパ球を体外で殺傷力のあるリンパ球に刺激して体内に戻す治療法です。
適応 がん免疫療法を希望される患者さま(血液がんなど、一部適応とならないものがあります)
治療の流れ 1.患者さまの血液から得られたリンパ球を、体外で細胞を刺激する物質(サイトカインなど)を用いて攻撃力の高いリンパ球へと培養していきます(約1000倍に増えます)。約2週間で培養が完了します。
2.点滴などで活性化されたリンパ球を体内に戻して、がんを攻撃します。
他の治療との併用 ほぼすべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線療法、緩和医療、など)との併用が可能です。
準備いただくもの 紹介状(診療情報提供書)、血液検査データ(過去から現在にいたるまでの血液データ)、画像検査データ(レントゲン、CT、MRI、PETなど)、心電図、薬剤リスト
※上記の準備ができない場合でも医療相談は可能です。

WT1標的リンパ球療法

WT1標的リンパ球
療法とは?
WT1標的リンパ球療法は、がん細胞が持つ特有の分子を用いて刺激し、それを持つがんに対する攻撃力を得た活性化リンパ球を大量に培養して投与します。このリンパ球は通常の活性化リンパ球療法とは異なり、がんを狙い撃ちする攻撃力を持ち合わせているため、がんを直接攻撃できる可能性が高くなります。
適応 ・いくつかの検査を行い、人工抗原が適合すると判断された患者さま
・がん免疫療法を希望される患者さま(血液がんなど、一部適応とならないものがあります
方法 1.患者さまの末梢血から得られたリンパ球を、培養の途中で患者さまのがんに特徴的な人工物(人工のがん抗原)を樹状細胞に加えることで、細胞にそのがんの特徴を覚え込ませます。
2.体外で細胞を刺激する物質(サイトカインなど)を用いて攻撃力の高いリンパ球へと培養(約1000倍に増えます)していきます。
3.点滴などで活性化されたリンパ球を体内に戻して、がんを攻撃します。
他の治療との併用 ・標準治療(手術、抗がん剤(化学療法)、放射線療法)との併用も可能です。
・当クリニックでは、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法、人工抗原樹状細胞ワクチン療法、活性化リンパ球療法、BRM療法、メトロノーム化学療法、血管新生抑制療法、分子標的薬のいずれかと併用しています。
準備いただくもの ・標準治療(手術、抗がん剤(化学療法)、放射線療法)との併用も可能です。
・当クリニックでは、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法、人工抗原樹状細胞ワクチン療法、局所樹状細胞ワクチン療法(免疫放射線療法)、BRM療法、メトロノーム化学療法(血管新生抑制療法、分子標的薬)のいずれかと併用しています。

治療の種類

当クリニックのがん治療は、がんだけを攻撃することができる「樹状細胞ワクチン療法」を中心とし、からだ全体の免疫力を上げる免疫療法を組み合わせることで効率よくがん治療を行う事を目的としています。

◆樹状細胞ワクチン療法の種類
人工抗原樹状細胞ワクチン療法
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法
局所樹状細胞ワクチン療法


◆その他のがん免疫療法
活性NK細胞療法
活性化リンパ球(LAK)療法
BRM(免疫補助)療法

樹状細胞ワクチン療法

人工抗原樹状細胞
ワクチン療法
人工的に合成したがん細胞の目印(人工抗原)として使用する樹状細胞ワクチン療法です。 人工抗原を使用できる方が対象になります。 使用する人工抗原には、がん抗原としての優先度が最も高いと評価された「WT1」の一部である「WT1ペプチド*」をはじめ、患者さまのがんの種類や血液検査、組織検査などの指標に基づいて、数種類の中から選択して使用します。
*「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞ワクチン療法の研究開発企業であるテラ㈱が独占実施権を保有している為、セレンクリニック名古屋をはじめとした、テラ㈱提携医療機関のみで受けられる治療です
自己がん組織樹状細胞
ワクチン療法
手術でがん組織を採取し、それをがんの目印として使用する樹状細胞ワクチン療法です。 がん組織を採取可能な方が対象になります。なおこの治療を行うためには、薬剤処理を行う前の手術後間もない新鮮な状態のがん組織が必要となります。そのため、主治医の先生にご協力頂いて、手術直後に当方指定の容器に採取し、手術後24時間以内に当クリニックまでご持参頂く必要があります。詳細につきましては、事前にお問い合わせ下さい。
局所樹状細胞
ワクチン療法
樹状細胞をがんに直接注入する樹状細胞ワクチン療法です。がんに樹状細胞を直接注入することによって、樹状細胞ががんの目印を取り込みます。がん細胞の目印を取り込んだ樹状細胞はリンパ球に目印を教えることで血液中のリンパ球が注入した場所のがんだけでなく、体全体に散らばったがんをも攻撃します。

さらに当クリニックでは、胃がんや食道がんの手術が困難な患者さまに対して、内視鏡を用いた樹状細胞ワクチンの局所投与を行っています。消化器内視鏡専門医が治療を行っていますので、より安全に治療を受けていただくことができます。

自己がん組織樹状細胞ワクチン療法

自己がん組織樹状細胞
ワクチン療法とは?
手術でがん組織を採取し、それをがんの目印として使用する樹状細胞ワクチン療法です。がん組織を採取可能な方が対象になります。なお、自己がん組織としては、薬剤処理を行う前の、手術後間もない新鮮な状態のものが必要となります。そのため、主治医の先生にご協力頂いて、手術直後に当方指定の容器に採取して頂き、手術後24時間以内に当クリニックまでご持参頂く必要があります。詳細につきましては、事前にお問い合わせ下さい。
治療の流れ 1.患者さまからの成分採血(アフェレーシス)によって得られた樹状細胞のもととなる細胞を、樹状細胞へと培養していきます。
2.培養途中で、予め手術により取り出された自己がん組織を溶かしたもの(ライセート)を樹状細胞に取り込ませ、樹状細胞に患者さまのがん"そのもの"の特徴を認識させます。
3.さらに培養を続け、リンパ球(攻撃部隊)を教育できる、能力の高い樹状細胞へと成長させます。(成分採血からワクチン完成まで約3週間かかります)
4.樹状細胞ワクチンを、脇や股といったリンパ節が集まっている皮膚の近くに皮内注射します。(2週間毎に5~7回注射します)
5.注射された樹状細胞は体の中で、記憶した患者さまのがんの特徴をもとに、リンパ球にそのがんを攻撃するよう強力に指令を出します。
6.指令を受けたリンパ球は活性化され、増殖し、そのがんだけを攻撃します。
他の治療との併用 ほぼすべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線療法、緩和医療、など)との併用が可能です。
準備いただくもの 紹介状(診療情報提供書)、血液検査データ(過去から現在にいたるまでの血液データ)、画像検査データ(レントゲン、CT、MRI、PETなど)、心電図、薬剤リスト、がんの組織切片
※上記の準備ができない場合でも医療相談は可能です。
備考 がん組織の量が多いほど、たくさんの樹状細胞ワクチンを作ることが出来ます。
十分な量のがん組織を採取、保管できなかった患者さまには、人工抗原樹状細胞ワクチン療法または局所樹状細胞ワクチン療法、活性化リンパ球療法をご検討いただけます。

局所樹状細胞ワクチン療法

局所樹状細胞
ワクチン療法とは?
局所樹状細胞ワクチン療法は、作製した樹状細胞をがん組織内に直接注入する治療法です。樹状細胞は、がん抗原(がんの目印)を最も効率よくキラーT細胞に提示する事ができる細胞です。がんに直接注入された樹状細胞は、そのがん細胞の一部を食べて、キラーT細胞に攻撃の標的となるがん抗原の情報を伝え、キラーT細胞がその抗原をもったがんを攻撃します。樹状細胞を直接投与する事により、「WT1」などの人工抗原に加え、「自分のがん抗原」も樹状細胞がキラーT細胞に情報を伝えますので、より治療効果が期待できます。
投与方法 局所樹状細胞ワクチン療法には2つの投与方法があります。
① 皮膚表面のがんに対して直接投与する方法。
皮膚の表面にあるがん(悪性黒色腫、皮膚転移、乳がんの皮膚浸潤など)に対しては、直接樹状細胞を注入します。ただし、悪性黒色腫に対しては、がんが広がらないように腫瘍の周りに投与します。

② 胃や食道のがんに対して内視鏡(※)を用いて投与する方法。
胃がんや食道がんで手術が困難な方に対しては、内視鏡を用いた投与を行っています。
特にセレンクリニック名古屋では、消化器内視鏡専門医が治療を行っていますので、より安全に治療を受けていただくことができます。
準備いただくもの 紹介状(診療情報提供書)、血液検査データ(過去から現在にいたるまでの血液データ)、画像検査データ(レントゲン、CT、MRI、PETなど)、心電図、薬剤リスト、
●上記の準備ができない場合でも医療相談は可能です。
備考 局所樹状細胞ワクチン療法を受けられない患者さまは、人工抗原樹状細胞ワクチン療法または活性化リンパ球療法をご検討いただけます。

内視鏡を用いた投与(※)セレンクリニック名古屋では、胃がんや食道がんで手術が困難な方に対して、内視鏡を用いた樹状細胞ワクチン投与を行っています。消化器内視鏡専門医が治療を行っていますので、より安全に治療を受けていただくことができます。





その他のがん免疫療法

活性NK細胞療法 活性NK細胞療法は、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞などに対して強い殺傷能力(細胞障害活性)を示しすNK(ナチュラルキラー)細胞を患者さまの血液中から取り出し体外で大量に増殖・培養して体内に戻す治療法です。
活性化リンパ球療法 活性化リンパ球療法は、血液中に存在するリンパ球を体外で殺傷力のあるリンパ球に培養して体内に戻す治療法です。
BRM(免疫機能補助)療法 BRMとは「Biological Response Modifier」の略で体の中の免疫環境を整えるために用いられる治療アプローチを総称した概念です。BRM療法の主な役割は、がん免疫療法の中心である「樹状細胞ワクチン療法」を補助することです。

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