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2011年1月12日
樹状細胞ワクチン療法とは
樹状細胞とは
樹状(じゅじょう)細胞とは、人間の体内に存在している、枝のような突起(樹状突起)を持つ細胞です。この樹状細胞は「がんに対する免疫の要(かなめ)」として、次のような非常に重要な働きを持つ免疫細胞であることが分かっています。
樹状細胞ワクチン療法
樹状細胞は、がんの目印を体内で見つけ、その情報をリンパ球などに伝える役割を持っています。
この能力を利用し、樹状細胞の元となる細胞(単球)を体外に取り出し、樹状細胞へ育てた後「がん細胞の目印」を認識させ、ワクチンとして再び体内に戻す治療法が注目されています。
これが、当クリニックが専門とする、″樹状細胞を用いたがんワクチン療法″=″樹状細胞ワクチン療法″です。
ほぼ全てのがんに存在しているがん抗原「WT1ペプチド」
WT1ペプチドは、大阪大学大学院 杉山治夫教授の研究により、ほぼ全てのがん(白血病を含む)に存在する事が分かったがん抗原(がんの目印)の一つです。現在は、WT1ペプチドを用いた免疫療法の臨床試験が始まっています。
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当クリニックのがん治療免疫細胞療法とは樹状細胞ワクチン療法WT1ペプチド
治療の種類治療の流れ治療の費用医療費控除について
症例報告よくあるご質問(Q&A)用語解説ニュースとお知らせ
お問い合わせ・ご相談
治療の種類と流れ
治療の種類
セレンクリニック名古屋ではがんだけを攻撃することが出来る「樹状細胞ワクチン療法」を中心とし、からだ全体の免疫力を上げる免疫療法を組み合わせることで効率よくがん治療を行う事を目的としています。患者さま一人ひとりに合わせて標準治療を考慮したオーダーメードのがん治療計画をご提案いたします。
樹状細胞ワクチン療法の流れ
当クリニックで行っている樹状細胞ワクチン療法の流れについてご説明いたします。
治療をご検討の方は、当クリニックにお電話ください。
医療相談のご予約をお取りいたします。
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悪性黒色腫(メラノーマ)の最先端治療
このページをご覧いただいているのは、悪性黒色腫(メラノーマ)と診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
悪性黒色腫(メラノーマ)のがん治療は、標準治療である手術、抗がん剤が中心になりますが、最近では新しい治療法や治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法が次々と実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、抗がん剤などの標準治療で悪性黒色腫(メラノーマ)を克服されていますが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない悪性黒色腫(メラノーマ)が多いこともまた事実です。
悪性黒色腫(メラノーマ)が、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な悪性黒色腫(メラノーマ)の克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法(活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法(樹状細胞ワクチン療法をはじめとする特異的がん免疫療法など)があります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、悪性黒色腫(メラノーマ)に対しては、最新世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法が有効であることが、国内外の研究で明らかになっています。
当クリニックでは、日本ではじめて自分のがん組織を利用した悪性黒色腫(メラノーマ)に対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
手術、抗がん剤が困難な悪性黒色腫の患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)に対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤でまったく手に負えなくなった患者さまを対象に行われたにもかかわらず、3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例が認められています。
もちろん、自分の免疫細胞を用いた治療なので副作用もほとんど無く、この治療によって日常生活に支障をきたすことはありませんでした。
甲状腺がんの最先端治療
このページをご覧いただいているのは、甲状腺がんと診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
甲状腺がんの治療は、一般的に手術、抗がん剤、放射線療法の三大療法が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されている、樹状細胞ワクチン療法や新規抗がん剤治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法が次々実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療でがんを克服されていることも事実ですが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない甲状腺がんが多いこともまた事実です。
甲状腺がんが、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
セレンクリニックでは、標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは対応できない甲状腺がんの克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法である活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法、そして第四世代といわれるがん免疫療法の一つである樹状細胞ワクチン療法などがあります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、甲状腺がんに対しては、最新世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法が有効であることが、国内外の研究で明らかになっています。
当クリニックでは、日本ではじめて自分のがん組織を利用した甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学の技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して、国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
標準治療だけでは困難な甲状腺がんの患者さまへ
東京大学医科学研究所(先端診療部)で行われた甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべての症例において、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤いずれも効を成さなかった、すなわち標準治療ではまったく手に負えなくなった末期の患者さまを対象に、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
もちろん、自分の免疫細胞を用いたがん治療なので副作用もほとんど無く、この治療によって日常生活に支障をきたすことはありませんでした。
樹状細胞ワクチン療法は、患者さまのがん細胞の特徴をご自身の樹状細胞に記憶させることにより、そのがんに対する免疫を強力に活性化させる治療法になりますので、患者さまの甲状腺がんの組織の入手が可能でしたら、それを利用して樹状細胞ワクチン療法を行うことができます。
脳腫瘍の最先端治療
このページをご覧いただいているのは、脳腫瘍(神経膠腫/髄膜腫/下垂体腺腫/神経鞘腫/頭蓋咽頭腫/胚細胞腫/転移性脳腫瘍)と診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
脳腫瘍のがん治療は、標準治療である手術、抗がん剤、放射線治療の三大療法が中心になりますが、最近では標準治療以外の新しいがん治療法やがん治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法も次々と実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、抗がん剤、放射線治療の三大療法に代表される標準治療で脳腫瘍を克服されていますが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない脳腫瘍が多いこともまた事実です。
脳腫瘍が、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な脳腫瘍の克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法(活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法をはじめとする特異的がん免疫療法などがあります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、脳腫瘍に対しては、最新世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法が臨床的に有益であることが、国内外のがん治療研究(オーストラリアのThe Royal Children's Hospital、東京大学脳外科、慈恵医大など)で明らかになっています。
当クリニックでは日本ではじめて自分のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
手術、抗がん剤が困難な脳腫瘍の患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤でまったく手に負えなくなった患者さまを対象に行われたにもかかわらず、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
また、2003年に発表された新潟大学で行われた手術後に再発した脳腫瘍(神経膠腫)に対する自己のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法では、5割に脳腫瘍の退縮や進行が停止した例を認めております。
(Yamanaka R, et al. Vaccination of recurrent glioma patients with tumour lysate-pulsed dendritic cells elicits immune responses: results of a clinical phase I/II trial. British Journal Of Cancer. 2003, 89: 1172-1179.)
尿管がんの最先端治療
このページをご覧いただいているのは、尿管がんと診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
尿管がんの治療は、一般的に手術、抗がん剤、放射線療法の三大療法が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されている、樹状細胞ワクチン療法や新規抗がん剤治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法が次々実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療でがんを克服されていることも事実ですが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない尿管がんが多いこともまた事実です。
手術、抗がん剤が困難な尿管がんの患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは対応できない尿管がんの克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法である活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法、そして第四世代といわれるがん免疫療法の一つである樹状細胞ワクチン療法などがあります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、当クリニックでは日本ではじめて自分のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学研究所の技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して、国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべての症例において、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤いずれも効を成さなかった、いわゆる標準治療ではまったく手に負えなくなった末期の患者さまを対象に、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
樹状細胞ワクチン療法は、患者さまのがん細胞の特徴をご自身の樹状細胞に記憶させることにより、そのがんに対する免疫を強力に活性化させる治療法になります。患者さまの尿管がんの組織の入手が可能でしたら、それを利用して樹状細胞ワクチン療法を行うことができます。
前立腺がんの最先端治療
このページをご覧いただいているのは、前立腺がんと診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
前立腺がんのがん治療は、手術、内分泌療法、抗がん剤、放射線治療が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されている放射線治療(小線源療法)、樹状細胞ワクチン療法、温熱療法、前立腺凍結療法、あるいは新規抗がん剤治療薬(タキサン系薬剤など)、さらにそれらを組み合わせた併用療法も次々と実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術や内分泌療法、抗がん剤、放射線治療などの標準治療でがんを克服されていますが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない前立腺がんが多いこともまた事実です。
前立腺がんが、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な前立腺がんの克服を目指しています。がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に応用した第三世代のがん免疫療法(活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法をはじめとする特異的がん免疫療法などがあります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、前立腺がんに対しては、最新世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法が臨床的に有益であることが、国内外のがん治療研究(アメリカのNorthwest Hospital、University of California San Francisco、Stanford University、イギリスのQueen Elizabeth Hospitalなど)で明らかになっています。
当クリニックでは、日本で初めて自分のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学研究所の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
手術、抗がん剤が困難な前立腺がんの患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤で
まったく手に負えなくなった患者さまを対象に行われたにもかかわらず、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
また、2004年に発表されたイギリス・クイーン・エリザベス病院で行われた自己のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法では、6割弱に前立腺がんの進行が停止した例を認めております。
(Pandha H, et al. Dendritic cell immunotherapy for urological cancers using cryopreserved allogeneic tumour lysate-pulsed cells: a phase I/II study. BJU International. 2004, 94: 412-418.)
骨肉腫の最先端治療
このページをご覧いただいているのは、骨肉腫と診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
骨肉腫のがん治療は、一般的に手術、抗がん剤、放射線療法の三大療法が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されている樹状細胞ワクチン療法や重粒子線治療などが実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療でがんを克服されていますが、標準治療だけでは太刀打ちできない骨肉腫が多いこともまた事実です。
骨肉腫が、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な骨肉腫の克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法(活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法をはじめとする特異的がん免疫療法などがあります。
当クリニックでは、日本ではじめて自分のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学研究所の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して、国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
手術、抗がん剤が困難な骨肉腫の患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべての症例において、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移があり、手術、抗がん剤いずれも効を成さなかった、いわゆる標準治療ではまったく手に負えなくなった末期の患者さまを対象に、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
樹状細胞ワクチン療法は、患者さまのがん細胞の特徴をご自身の樹状細胞に記憶させることにより、そのがんに対する免疫を強力に活性化させる治療法になります。骨肉腫の組織の入手が可能でしたら、それを利用して樹状細胞ワクチン療法を行うことができます。
腎臓がんの最先端治療
このページをご覧いただいているのは、腎臓がん(腎細胞がん/腎盂がん/腎芽腫/腎肉腫/副腎腫)と診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
腎臓がんのがん治療は、一般的に手術が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されている放射線治療、樹状細胞ワクチン療法、動脈塞栓術、凍結療法、あるいは新規抗がん剤治療薬〔スニチニブ(スーテント)、ネクサバールなど〕、さらにそれらを組み合わせた併用療法も次々と実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、放射線治療などの標準治療でがんを克服されていますが、一方で標準治療だけでは太刀打ちできない腎臓がんが多いこともまた事実です。
腎臓がんが、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
転移した腎臓がんに対しては、がん免疫療法の一種であるインターフェロンやインターロイキンを用いたサイトカイン療法が標準治療として行われていますが、奏功率がそれほど高くないのが現状です。
セレンクリニックでは、標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な腎臓がんの克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法(活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法をはじめとする特異的がん免疫療法などがあります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、腎臓がんに対しては、最新世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法が臨床的に有益であることが、国内外のがん治療研究(スイスのUniversity of Innsbruck、ドイツのUniversity of Bonn、アメリカのDuke University Medical Center、David Geffen School of Medicine at University of Californiaなど)で明らかになっています。
当クリニックでは、日本ではじめて自分のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学研究所の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
手術、抗がん剤が困難な腎臓がんの患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤でまったく手に負えなくなった患者さまを対象に行われたにもかかわらず、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
また、2003年に発表されたカリフォルニア大学で行われた自己のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法では、5割に腎細胞がんの縮小や進行が停止した例を認めております。
(Gitlitz BJ, et al. A pilot trial of tumor lysate-loaded dendritic cells for the treatment of metastatic renal cell carcinoma. Journal of Immunotherapy. 2003, 26 (5): 412-419..)
肝臓がんの最先端治療
このページをご覧いただいているのは、肝臓がん(肝細胞がん/胆管細胞がん)と診断され、現在、がん治療を受けられている患者さま、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。
肝臓がんのがん治療は、一般的に手術、経皮的エタノール注入療法(PEIT)、経皮的ラジオ波焼灼法(RFA)、肝動脈塞栓術(TAE)、抗がん剤が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されているがん免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)や新規の抗がん剤治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法が次々と実施されるようになってきています。
多くの患者さまが、手術、抗がん剤、経皮的エタノール注入療法(PEIT)、経皮的ラジオ波焼灼法(RFA)、肝動脈塞栓術(TAE)などの標準治療でがんを克服されていますが、一方、標準治療だけでは太刀打ちできない肝臓がんが多いこともまた事実です。
肝臓がんが、樹状細胞ワクチン療法と相性が良い理由
セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な肝臓がんの克服を目指しています。
がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のがん免疫療法(活性NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法をはじめとする特異的がん免疫療法などがあります。
このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、肝臓がんに対しては、最新世代のがん免疫療法である樹状細胞ワクチン療法が臨床的に有益であることが、国内外のがん治療研究(大分大、台湾のShin Kong Wu Ho-Su Memorial Hospitalなど)で明らかになっています。
当クリニックでは、日本ではじめて自分のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法の臨床研究が行われた国立大学研究所の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して国内で最先端の樹状細胞ワクチン療法を提供できる体制を整えております。
手術、抗がん剤が困難な肝臓がんの患者さまに効果を示す樹状細胞ワクチン療法
東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤でまったく手に負えなくなった患者さまを対象に行われたにもかかわらず、約3割にがんの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
また、2003年に発表された大分医科大学で行われた自己のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法では、7割に肝細胞がんの縮小や進行が停止した例を認めております。
(Iwashita Y, et al. A phase I study of autologous dendritic cell-based immunotherapy for patients with unresectable primary liver cancer. Cancer Immunology Immunotherapy. 2003, 52: 155-161.)
がん治療を受けている間、健康食品を服用しても大丈夫ですか?
セレンクリニックでは、患者さまによくフコイダン、メシマコブ、アガリクスといった健康食品を服用していても大丈夫ですか?といった質問を受けることがあります。基本的には、当クリニックのがん治療を受けながらそれらを服用しても問題はございません。
しかし、健康食品の中には、人間を対象とした臨床研究によって科学的に検証がなされていないものも多く存在します。例えばアガリクスの場合、動物実験などでそれに含有されているβグルカンの一部に抗がん作用があったことは確認されていますが、人間を対象とした臨床研究による報告はありません。
また、健康食品だからといっても多量に服用した場合には、肝障害が発生する危険が指摘されていますので、注意は必要であるといえます。現在服用されている健康食品の内容をお伝えください。
樹状細胞(Dendritic cell; DC)とは何ですか?
樹状細胞は、皮膚や血液中などに存在する免疫細胞です。名前のとおり、木の枝が伸びたような(樹状様)の細胞表面を持った細胞です。樹状細胞は、 がん細胞・細菌・ウイルスなど、本来体に存在しないものを察して己の細胞の中に取り込む働きがあります。
このような異物(がんなど)を取り込んだ後、樹状細胞は活性化され、リンパ節などのリンパ組織に移動します。リンパ組織に入った樹状細胞は、組織内で異物(がんなど)に対する免疫をつかさどるT細胞などに対して異物(がんなど)を攻撃するように強力に指令を出します。
Q、治療を途中で止めた場合、返金はしてもらえますか?
樹状細胞ワクチン療法:
樹状細胞ワクチン療法は、成分採血の時点で、まとめて1セット分(場合によってはそれ以上)の樹状細胞ワクチンを作製いたします。
成分採血後、すぐにワクチン作製の工程に入るため、成分採血後のご返金は一切できません。治療を開始される前に充分なご説明のお時間を設けております。
ご理解頂けるようできる限り努めておりますので、お気軽にご相談ください。
活性化リンパ球療法:
・活性化リンパ球療法は、1回の採血で1回分の治療となります。費用は毎回採血をする際に、1回分をお支払いいただきます。
採血後、すぐに細胞培養が開始されるため、ご返金は一切できません。
Q、現在行っている標準治療は中止しなくてもいいですか?
A、現在行っている標準治療はそのまま継続することをお勧めします。
セレンクリニックでは、標準治療に樹状細胞ワクチン療法をはじめとしたがん治療をどのように併用するか、また標準治療終了後、どのようなタイミングでセレンクリニックのがん治療を開始するかを、患者さまの診療情報をもとに計画します。
セカンドオピニオンは行っていますか?
セレンクリニックでは樹状細胞ワクチン療法を中心に、広くがん治療のセカンドオピニオンを行っております。未承認薬に対するセカンドオピニオンも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
セレンクリニックで保険診療を受けることはできますか?
A、セレンクリニックは自由診療専門のクリニックですので、保険診療を受けることはできません。
Q、家族のことで医療相談に伺うことは可能ですか?
A、もちろんご家族だけの医療相談も可能です。
なお、一般的な説明であれば、必ずしも患者さまの正確な医療情報は必要ありませんが、主治医からの紹介状(診療情報提供書)やデータがあれば、より具体的な治療法方針を検討することができます。
また、個人情報保護の観点からも、来院された方の承諾なしに、ご本人や主治医に対してこちらから問い合わせを行うことはいたしません。
Q、電話で診療に関する相談・質問ができますか?
A、ご来院いただく前にお電話で、一般的なご質問をお受けすることは可能です。
できるかぎりスムーズにセレンクリニックのがん治療についてご理解頂けますようスタッフ一同心掛けておりますので、お気軽にご連絡ください。
ただし、個別の内容に関するご相談や検査結果に関するお問い合わせ、また具体的な治療の内容などにつきましては、個人情報保護の観点や、また、電話では正確な内容をお伝えすることが難しいため、ご来院の上医師と直接ご相談頂くようお願いいたします。
セレンクリニックは完全予約制とし、すべての患者さまに少なくとも毎回30分間の診療枠を確保しております。
また、最初の「医療相談」では1時間の枠を使って、患者さま個々の病状やお考えに基づいた最適な治療アプローチをご提案できるよう努めております。
Q、再発予防にも効果がありますか?
A、手術後の転移・再発の予防に樹状細胞ワクチン療法を用いることは患者さまにとって有益と考えられます。
世界中で行われている樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、主に再発や転移をしている進行がん・末期がんを対象として行われていますが、これらで確認された抗がん作用は、全身の微細ながん細胞に対しても同様に作用すると考えられます。したがって、がんの手術後に樹状細胞ワクチン療法を行うことにより、微細に残存していると考えられる全身のがんに対して転移・再発を減らす、あるいは予防できる可能性があると考えられており、今後の臨床研究の結果が期待されます。
がんと免疫との関係について教えて下さい。
人間には生まれつき免疫とよばれる働きが備わっており、体の中に侵入した細菌やウイルスなどを、体の中から排除する働きがあります。
予防注射もこの原理を応用したもので、例えば「はしか」の予防注射を行って免疫を獲得すると、その後、「はしか」にかかりにくくなります。
体の免疫機能は、がんの発症や、がんの進展とも密接な関係があります。体の免疫力が低下した状態、たとえば後天性の免疫不全症候群(エイズ)や臓器移植に伴って生じる免疫抑制状態では、がんがおこりやすくなることが知られています。
がんの治療法としては、外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法が一般的ですが、これとは別に、人間の体に生まれつき備わっている免疫の力を利用したり、免疫の力を強めたりすることでがんをコントロールしようとすることが試みられています。これはがん免疫療法と呼ばれており、樹状細胞ワクチン療法もこのがん免疫療法に属します。
Q、抗がん剤治療とがん免疫療法を併用できますか?
A、すべてのがん免疫療法について、原則として抗がん剤との併用は可能です。
ただし、特に樹状細胞ワクチン療法の場合は、最初にワクチンの元になる細胞(単球細胞:白血球の一部です)を採取する必要があり、このタイミングとしては、抗がん剤による白血球減少などの影響が最も少ない時期に行うことが理想です。ワクチン完成後の投与のタイミングは抗がん剤の種類によって若干異なりますが、適宜調整して投与することが可能です。患者さまに合った治療計画を相談して決めていきます。
セレンクリニックの樹状細胞の品質はどうなのでしょうか?
セレンクリニックの樹状細胞は、東京大学医科学研究所先端診療部および同大学細胞プロセッシング寄付研究部門で長年かけて構築された培養技術・ノウハウをそのまま受け継いでいます。
また、それらの培養技術・ノウハウはさらに進歩しています。樹状細胞をはじめとして免疫細胞の品質については、患者さまひとりひとりの細胞を解析し、確かな自信を持って患者さまにご提供しています。
がんの予防にも効果がありますか?
セレンクリニックのがん治療は、主に進行がんの患者さまが対象であり、健康な人のがん予防目的は対象ではありません。ただし、手術後の転移・再発の予防を目的とした場合は対象になります。がんの手術後に残っている可能性のある微小ながん細胞に対してセレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を行うことにより、がんの転移・再発を防ぐことができる可能性は十分にあります。
免疫細胞を培養するとのことですが、衛生状態は大丈夫ですか?
セレンクリニックでの細胞調整は、医薬品の製造と同レベルの厳しい基準であるGMP基準に準拠し、安全な衛生管理のもと実施しております。
GMP基準とは、WHO(世界保健機構)が規定する、医薬品製造の国際規格基準であり、製造管理・品質管理に関する国際的な標準規格です。細胞を調整する時に注意しなければならないのは、雑菌の混入や取り違え防止、正確なスケジュール管理です。
セレンクリニックでは、専門のスタッフがGMP基準について理解し、十分に訓練を受け、衛生状態が問題ないよう日々確実に作業をしています。
Q、抗がん剤や放射線療法は副作用が強いので受けたくない・・・
A、初めから抗がん剤や放射線療法を一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味"したたかに"利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。
これまでのがん治療の歴史から、抗がん剤を無理に受け続けることの是非が問われるようになり、最近それを裏付ける質の高い臨床研究が報告されるようになってきました(Temel JS. New England Journal of Medicine 2010)。
確かに、効果よりも副作用が明らかに上回るような抗がん剤治療は受け続けるべきではないでしょう。
しかしながら、がんの増殖速度が著しく速い場合、現状として直接的にがんの勢いを抑える効果が期待できる治療として、抗がん剤を上回る治療の存在は示されていません。
がん免疫療法も、治療の効果が出るには少なくとも数ヵ月以上要すると専門家の間で考えられています。
私たちが考える理想のがん医療は、時にはがんの勢いを直接抑えるための抗がん剤や放射線治療などであっても、個々の患者さまの状態に合わせて良い形で利用することも必要と考えています。
そうしながら、本来のご自身の身体に備わった免疫を適切に引き出していくことにより、個々の患者さまの生き方・哲学を最大限尊重した治療を実践することであり、この実現にむけて医療者として積極的に支えていきたいと考えています。
セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、これまで国立大学で行われた臨床試験において、手術や抗がん剤、放射線療法のいずれも効果がなかった末期の悪性黒色腫(メラノーマ)および甲状腺がんを対象に行われ、約3割のがんに対する効果(退縮、進行の停止)を認めました(Nagayama H et al. Melanoma Research 2003、Kuwabara K. Thyroid 2007)。
したがって、場合によってはがん免疫療法だけでも可能性はありますが、世界的にはまだまだ臨床研究段階の治療法であり、いわゆるエビデンスは充分とはいえません。
また、近年の3大がん治療の進歩も非常に目覚ましいものがあり、以前のように副作用を度外視してまで無理に治療を継続するやり方はほとんど行われなくなってきています。
また、最近の研究では抗がん剤治療や放射線療法は使用方法により、がん免疫療法との相性が良いケースもあることがわかってきました。
すなわち、3大がん治療を上手にがん免疫療法と組み合わせることによって、がんの勢いを直接抑えるながら、それ自体が免疫をさらに活性化し、より良い結果につながる可能性があります。
初めから抗がん剤や放射線療法は一切受けないと決めつけてしまうのではなく、それぞれの役割を正しく認識した上で、適切かつある意味"したたかに"利用するという姿勢のほうが、ご自身が理想とする医療の実現には近道かもしれません。
がん免疫療法とメトロノーム化学療法との相性はどうなのでしょうか?
セレンクリニックの抗がん剤治療は、通常の抗がん剤治療ではなく、体にやさしい抗がん剤治療であるメトロノーム化学療法です。通常の抗がん剤治療ですと、一時的に免疫機能を低下させてしまうためがん免疫療法との相性はよくありません。したがって、もし通常の抗がん剤治療を行っている場合は、スケジュールをうまく調整してがん免疫療法と併用するか、または抗がん剤治療が終了してからがん免疫療法を開始します。
当クリニックのメトロノーム化学療法は、ノウハウのもと、免疫機能を低下させない抗がん剤投与量の設定をしていますので、がん免疫療法と併用することについてはなんら心配ございません。抗がん剤の種類によっては、がん免疫療法の力をサポートする薬剤があることも論文で報告されています。
Q、樹状細胞ワクチン療法に副作用はないのですか?
A、樹状細胞ワクチンを投与することに伴う副作用として、過去に行われた多くの臨床研究も含めて、特に重篤な副作用はこれまで報告されていません。
ただし、ワクチンは皮膚に毎回数か所に分けて注射しますので、注射の際に痛みを多少伴うことや、ワクチンを投与したことによる体内の免疫反応の結果、注射部位が一時的に赤くなったりかゆみや痛みを伴うこと、また身体全体の発熱反応がみられることがあります。
免疫の活性化を目的とした治療法ですので、これらの反応は副作用ではありますが、一方では効果につながる必要かつ重要な反応であると考えられています。
また、樹状細胞ワクチンを作成するためには、まずアフェレーシスという成分採血装置を用いて患者さまの血液から樹状細胞の元となる細胞を取り出す必要があります。
その際の主な副作用として口の回りや手足のしびれなどが起こることがあります。これは血液を固まりにくくする薬によっておきる血中カルシウムの低下によるものですので、カルシウムを補給することで改善します。
Q、樹状細胞ワクチン療法は、どのくらい続ける必要があるでしょうか?
A、セレンクリニックでは、1セット5~7回の投与を終了した時点で、免疫機能検査や免疫反応、画像検査や腫瘍マーカーなどによるがんの状況など、できるかぎり客観的指標に基づいて治療の効果判定を行い、今後の治療方針を患者さまと相談していきます。
ワクチンの特性上、目的とするがんの目印に対する免疫反応が一度体内に記憶されてしまえば、少なくともそれが維持されている間は、繰り返しワクチンを投与する必要はないと考えられています。
ただし、これにはさまざまな要因によって個人差が生じますので、ワクチン1セットの投与終了後も定期的な検査によって継続的な効果判定を行っていくことで、適宜状況に応じてワクチンの追加投与の必要性などについてご相談していくことになります(最初に作成できたワクチンの質や本数は、患者さま由来の細胞を用いていることから個々の患者さまによって異なりますので、その後の追加投与の必要性や実際に追加投与可能な回数は個々の患者さま毎に異なります)。
Q、樹状細胞ワクチン療法の治療期間はどれくらいですか?
A、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法は、学術論文(科学的な根拠)に基づいて、2~3週間おきに合計5〜7回、ワクチン投与を行います(これを1セットという単位で表現しています)。患者さまの体調や施行中のがん治療スケジュールにもよりますが、樹状細胞ワクチン作製のための最初の成分採血(アフェレーシス)から1セット終了までに4ヵ月程度かかります。

※アフェレーシス=成分採血
まず、樹状細胞の元となる細胞を患者さまから成分採血(これをアフェレーシスと呼びます)し、その細胞を約3週間かけて培養します。
できあがった樹状細胞ワクチンは、世界基準に基づいた方法に従って分割され、すべて冷凍保存されます。
完成したワクチンは、2~3週間おきに計5~7回、皮膚に投与して、1セットの治療が完了となります。
したがって、患者さまの体調や現在進行中のがん治療とのスケジュールによりますが、樹状細胞ワクチンの作製のための最初の成分採血から1セット終了までに4ヵ月程度かかります。
1セットの治療終了後、血液検査や画像検査、免疫機能検査などを用いて、できるかぎり客観的な指標に基づき、今後の治療方針を相談していきます。
なお、樹状細胞ワクチン療法は"ワクチン"という名前の通り、患者さまのがんだけを狙い撃ちすることができる免疫力を体に"記憶させ"、長い間それを持続させることを目的としています。
すなわち、個人差はありますが、目的とするがんの目印に対する特異的な免疫が記憶されている間は、他のがん免疫療法のように延々と治療を継続する必要はないと考えらています。
樹状細胞ワクチン療法にどのような治療を併用することができますか?
セレンクリニックでは樹状細胞ワクチン療法の効果を高めるためにBRM(免疫機能補助)療法、活性化リンパ球療法、メトロノーム化学療法、局所のがん治療(ラジオ波や放射線治療など)を併用しています。
Q、自己のがん組織を用いた樹状細胞ワクチン療法を受けるためには、がん組織はどのくらいの量が必要でしょうか?
A、自己がん組織を用いた樹状細胞ワクチン療法を行う場合、その採取された組織に含まれるがん細胞の量にもよりますが、少なくとも小指の爪大以上のがん組織を確保しておくことが望まれます。
自己のがん組織がない場合、樹状細胞ワクチン療法を受けることはできないのでしょうか?
自己がん組織が取得できない患者さまの場合は、ペプチドなどの人工抗原(人工的に作製したがん特有の物質)を自己がん組織の代わりに用いて樹状細胞ワクチン療法を行うことができます。
ただし人工抗原の種類は限られており、すべての患者さまがご利用できるとは限りません。また、人工抗原が患者さまの体に合っているかどうかを詳しく調べる必要があります。
一方、局所樹状細胞ワクチン療法は樹状細胞をがんの場所に直接注入する方法ですので、自己のがん組織がなくも、また人工抗原の適応にならなくてもできる可能性があります。しかしこの場合、がんの場所が直接注入できる場所にあるかどうかが問題になります。
Q、樹状細胞ワクチン療法を受けるための準備や条件は?
A、樹状細胞ワクチン療法には三つの種類がありますが、それぞれに準備や条件が異なります。
一つは患者さまのがん組織を利用した自己がん組織樹状細胞ワクチン療法、二つめは人工抗原を利用した人工抗原樹状細胞ワクチン療法、三つめは自己がん組織や人工抗原がない人に対して樹状細胞をがんに直接注入する局所樹状細胞ワクチン療法です。
(1)自己がん組織樹状細胞ワクチン療法
手術で新鮮かつ清潔な状態のがん組織が取得できる場合、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法をお薦めしています。そのため手術前の患者さまやがん組織を簡単に摘出できそうな患者さまに対しては、執刀される先生と調整して、大切ながん組織を本療法に用いるための準備します。保管についてはセレンクリニックにて「プライベートがんバンク」という自己がん組織を保管するサービスを行っておりますので、こちらをご利用ください。
(2)人工抗原樹状細胞ワクチン療法
人工抗原を使用した樹状細胞ワクチン療法が可能かどうか血液検査によって判断します。
(結果は1週間後になります。)
(3)局所樹状細胞ワクチン療法
局所樹状細胞ワクチン療法は、がんの場所が樹状細胞を直接注入できる所に存在するかどうかが条件になります。
さらに事前に放射線等でがん組織を弱らせておくことも重要です。
局所樹状細胞ワクチン療法については患者さまと医師とでよく相談しながら進めていきます。
樹状細胞を注入できるか否かの判断は、セレンクリニックの専門医師が画像データをもとに判断します。
Q、樹状細胞ワクチン療法の効果について教えてください。
A、樹状細胞ワクチン療法には三つの方法があります。
(1)がんの特徴を持つ人工物質である人工抗原を利用した樹状細胞ワクチン療法(人工抗原樹状細胞ワクチン療法)
(2)自己のがん組織を利用した樹状細胞ワクチン療法(自己がん組織樹状細胞ワクチン療法)
(3)樹状細胞をがんの場所に直接注入する局所樹状細胞ワクチン療法があります。セレンクリニックではいずれの治療も受けることが可能です。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法と局所樹状細胞ワクチン療法については、国立大学で臨床研究を行っており、臨床的に有益であることが証明されています。セレンクリニックでは、それらの技術をさらに改良したものを導入しています。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、すべてのがん治療(手術、抗がん剤、放射線治療)が無効であった悪性黒色腫(メラノーマ)及び甲状腺がんを対象とした約3割にがんの退縮や進行の停止を認めました。中にはこぶし大のがんがつぶれた症例も認めています。局所樹状細胞ワクチン療法の臨床研究においても、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法と同様にすべてのがん治療に無効であった頭頸部がんを対象に実施されましたが、6症例すべての症例でがんの退縮や進行の停止を認めました。
これらはいずれも欧米の論文に掲載されており、科学的な裏付けがなされています。一方、人工抗原樹状細胞ワクチン療法は、世界で数多く臨床研究が行われており、セレンクリニックにおいてもこれらの技術を導入しています。
Q、治療を受けるための準備(必要書類)について教えてください。
A、最適な治療プランを考えていくためには、患者さまの病状やこれまでの治療内容、今後の方針などに関する正確な医療情報が必要になります。
通常これらの情報は、主治医からの紹介状(診療情報提供書)に記載されていますが、不足の情報などがある場合は、あらためて主治医にこちらから情報提供をお願いしています。
また、通常、病院では検査されないデータ項目については、セレンクリニックにて検査を行っています。
なお、主治医からの紹介状がまだお手元にない等の場合、主治医に事前にお話しする前にセレンクリニックの「医療相談」に来て頂くことは可能です。
初めて来院される方のために、セレンクリニックでは「医療相談」という診療枠を設けています。
もしご希望があれば、主治医あてにセレンクリニックの治療内容を説明したり、協力をお願いするためのお手紙(診療情報提供を依頼するための書類)を、個々の患者さまの状況に合わせて医師が作成いたします。
早期のがんでもがん治療を受けることができますか?
早期のがんでも、標準治療に併用したり、標準治療終了後に樹状細胞ワクチン療法を行うことは患者さまにとって有益であると考えられます。特に早期ではあるが、悪性度の高いがん種(例えば肺がんや膵臓がんなど)については良い適応になるのではないかと考えられます。また、活性化リンパ球療法については術後の再発予防に良いという報告もあります。
一方、BRM(免疫機能補助)療法は、体の中の免疫環境を改善するという働きがありますので、定期的に本療法を行っていくということも良いのではないかと考えられます。
いずれにしましても、樹状細胞ワクチン療法を行う場合は、手術の際に自己がん組織を保管しておくことが望まれます。自己がん組織保管サービスについては、セレンクリニックのプライベートがんバンクをご利用ください。
※メトロノーム化学療法は進行がん・末期がんの患者さまが対象となります。
進行がん・末期がんでもがん治療を受けることができますか?
基本的には進行がん・末期がんの患者さまでも、 ある程度食事が摂れる、自分で身の回りのことができる、歩行が可能で無理なく来院できるような患者さまであれば、セレンクリニックのがん治療を受けることができます。
Q、どのような体調であれば治療を受けることができますか?
A、体調や病状に関わらず、セレンクリニックのがん治療を受けることができますが、患者さまご本人がセレンクリニックへ定期的に外来通院できることが必要です。
◆樹状細胞ワクチン療法の適応基準
・ある程度、食事が摂れる。
・ある程度、自分で身の回りのことができる。
・歩行が可能で、無理なく来院できる。(車いすでの通院は可能です)
・平均治療期間(おおよそ3~4ヶ月)の通院が可能と見込まれるご病状であること。
(その他、当日の体調や血液検査の数値にも適用基準がございます。)
Q、どのような種類や進行度(病期)でも、受けられますか?
A、セレンクリニックのがん免疫療法の軸となる「樹状細胞ワクチン療法」は、さまざまな種類のがんに対して世界的に臨床研究が行われています。
当クリニックの治療は手術後の再発予防や進行・転移がんも含め、ほとんどすべての種類・進行度(病期:ステージ)のがんが治療対象となります。
ただし、非常に進行の速い血液系のがんなど一部のがんや、患者さまの体調や検査結果によっては、セレンクリニックでの治療を行うことが適切でない場合もあります。
これについては非常に専門的な判断になりますので、医療相談やその後の診察内容を通じて医師が個別に判断していく必要があります。
セレンクリニックで提供できない治療がより適切と考えられる場合には、責任を持ってしかるべき医療機関をご紹介させていただきます。
Q、入院治療を受けられますか?
A、セレンクリニックでは入院治療は行っておりません。すべて外来診療になります。
セレンクリニックで提供しているがん治療は、すべて通院で受けていただける治療です。
現在ご入院中の患者さまでも、入院先の主治医の協力のもと病院からセレンクリニックまで通院できれば、セレンクリニックでの治療を受けることは可能です。
Q、どのような治療を行っているクリニックですか?
A、セレンクリニックでは、我が国の保険診療で認可されている標準治療(手術、抗がん剤、放射線治療のいわゆる3大がん治療)の効果の限界を打開するために、第4のがん治療として世界的に注目を集めている"特異的がん免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)"を専門とした自由診療クリニックです。
長年のがん免疫学の研究を経て21世紀に入りようやく実現可能となった最新の特異的がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を軸として、がん免疫の視点から個々の患者さまの全身状態を客観的に評価しながら、最適な免疫状態を引き出すためのがん治療プランを一緒に考えていきます。また、そのためにセレンクリニックだけで提供できない治療、例えば、重粒子線や陽子線などの局所への効果がより高い放射線療法や、より専門的な症状緩和法などが必要と考えられる場合には、しかるべき医療機関と責任をもって連携しながら治療を進めていきます。
2011年1月11日
大腸がん・直腸がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
Introduction
がんの標準治療(手術、化学療法、放射線療法を用いたがん治療)が無効の大腸がん/直腸がんは、一般的には他の治療の選択肢が無いのが現状です。
本症例は、副作用のため抗がん剤治療を拒否し、標準治療の選択肢がなくなった局所再発・骨盤内リンパ節転移・多発肺転移を認めた進行大腸がん/直腸がんの患者さまにおいて、連携する医療機関にて定位放射線照射でがん治療を行った後に、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を開始した症例です。
局所再発部位および骨盤内リンパ節の消失または縮小、がん性疼痛の緩和などQOLの著しい改善を認めました。
Case
69歳、女性
関西地方在住
家族歴:特記事項なし
2003年9月 がん検診で、大腸がん・直腸がんを告知。
2003年10月 S病院にて腫瘍摘出術。術後に、抗がん剤治療(UFT+少量CPT11)を施行。
2005年12月 右側下肢神経痛出現。
CT、MRI上、大腸がん・直腸がんの局所再発、肺への転移。抗がん剤治療を行うも、副作用が強く治療を断念。
2006年1月 知人から、セレンクリニックを紹介されました。
このとき局所再発による右側下肢疼痛により歩行困難、その他強い倦怠感を認めているという状態でした。
2006年3月 樹状細胞ワクチン療法を開始しました。
2006年4月 がんの局所再発部位と骨盤内リンパ節転移部位に提携する医療機関にて定位放射線照射を施行し樹状細胞ワクチン療法を開始。CTガイド下で局所再発部位に対して計4回樹状細胞ワクチン療法を実施した。
大腸がん/直腸がんのPET-CT画像)

左図 2006.2.9樹状細胞ワクチン療法実施前。
右図 2006.7.12樹状細胞ワクチン療法終了後。がんの再発部位の消失。
Discussion
樹状細胞ワクチン療法は、がん組織に特異的な細胞障害性T細胞(CTL)を誘導し、治療効果を得ようとするがん治療です。
樹状細胞をがんに注入されると、近傍のリンパ節へ移動しT細胞に抗原を提示します。T細胞はこれを認識し、CD8+T細胞はCTLに、CD4+T細胞はヘルパーT(Th)細胞に分化しがん組織を構成する細胞を攻撃します。
これまでのがん免疫療法の主流であったBRM療法、サイトカイン療法、活性化リンパ球療法などと、樹状細胞ワクチン療法との大きな違いは、
樹状細胞によりがん組織に特異的ながん関連抗原を提示されたT細胞は、
①認識した抗原特異的に殺細胞作用を発現する事、
②全身に波及し遠隔部位の腫瘍にも効果を及ぼす事、
③さらに重要なことは自己がん組織に含まれる患者さま特有のがん関連抗原を記憶したT細胞による免疫学的監視機構により再発・後発転移の予防効果が期待できる事
です。
そのため樹状細胞ワクチン療法は、いわゆる自分のがん組織に対する効果的なワクチン療法といえます。
この症例の患者さまは、樹状細胞ワクチン療法終了後のPET-CTにて、樹状細胞を投与した局所再発部位のがんは消失、樹状細胞を投与していない骨盤内リンパ節転移も消失しました。また、腫瘍マーカーであるCEAは治療前18.4→治療後2.6と著明な低下を認めました。一方、肺転移はMixed Responseでした。
樹状細胞ワクチン療法による副作用は、注入部の炎症による痛みがある以外、特に大きな副作用は認められませんでした。樹状細胞ワクチン療法終了後も、大腸がん/直腸がんの進行及び再発は良好にコントロールされており、日常生活に何の支障もありませんでした。
以上、本症例は放射線療法と樹状細胞ワクチン療法を併用することにより、副作用を最小限に抑え、また双方の治療の強みを発揮することができた一例です。
平滑筋肉腫に対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、多臓器転移を有する平滑筋肉種に対して、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法と低用量化学療法との併用で、進行停止及びの再発防止を認めた症例です。
Introduction
平滑筋肉種は、一般的に放射線療法や抗がん剤の効果が期待できないため、手術で腫瘍を摘出するしか方法がありません。
本症例は、骨、肝、肺、後腹膜、副腎に転移した進行性の平滑筋肉腫で、樹状細胞ワクチン療法および低用量化学療法を開始したところ、腫瘍の進行停止及び再発防止を認め、非常に良好な経過をたどった症例です。
Case
67歳、女性
家族歴:特記事項なし
既往歴:頸部悪性リンパ腫にて1989年腫瘍摘出術施行、
1991年右乳がんにて右乳房全摘術施行。
2001年4月定期健診で腹部の腫瘍を指摘され、手術を施行したところ平滑筋肉種と診断。その後、摘出術施行。
2003年10月右上腕骨病的骨折。精査したところ平滑筋肉種の再発転移と診断、摘出術施行。
2004年9月平滑筋肉種後腹膜転移を指摘され、2005年1月12日に摘出術施行。
2005年1月、新たに左第11肋骨、肝臓及び肺に平滑筋肉種の再発転移を指摘。
4月に左第11肋骨転移性骨腫瘍摘出術、6月に肝臓の部分切除(6箇所)施行、また左副腎に転移も認めていたため左副腎も同時に摘出しました。
7月に某大学附属病院医師からセレンクリニックを紹介されました。
8月に自己がん組織をパルスした成熟樹状細胞を2週に1回のスケジュールで開始し合計5回の樹状細胞ワクチン療法を行いました。
この時、数ヶ月に1度に出ていた新規平滑筋肉種転移病変の出現が抑制されました。
9月から、樹状細胞ワクチン療法に併用して低用量化学療法を某大学附属病院で開始しました。
樹状細胞ワクチン療法開始以前は、初診時一人で来院するのが困難である状況であったが、10月以降、一人で外出するのがまったく問題なく改善しました。
また樹状細胞ワクチン療法による副作用は特に認められませんでした。樹状細胞ワクチン療法終了後も低用量化学療法は継続していましたが、平滑筋肉種の進行及び再発は良好にコントロールされており、日常生活に何の支障もありませんでした。
Discussion
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法は、がん組織に特異的な細胞障害性T細胞(CTL)を誘導し、治療効果を得ようとするがん治療です。
これまでのがん免疫療法の主流であったBRM療法、サイトカイン療法、活性化リンパ球療法などと、樹状細胞ワクチン療法との大きな違いは、
樹状細胞によってがん組織に特異的ながん関連抗原を提示されたT細胞は、
①認識した抗原特異的に殺細胞作用を発現する事、
②全身に波及し遠隔部位の腫瘍にも効果を及ぼす事、
③さらに重要なことは自己がん組織に含まれる患者さま特有のがん関連抗原を記憶したT細胞による免疫学的監視機構により再発・後発転移の予防効果が期待できる事
です。
樹状細胞ワクチン療法は、いわゆる自分のがん組織に対する効果的なワクチン療法と言える。
本症例は、樹状細胞ワクチン療法を開始後、1セット5回の投与で肺転移の進行の停止や数ヶ月周期で出現してきた新しい転移巣を抑えることができました。また低用量化学療法は、血管新生抑制効果に加えて、免疫学的にも制御性T細胞を抑制するという報告もされており、樹状細胞ワクチン療法との併用により効果的に腫瘍の進行停止及び再発防止に寄与していると考えられます。
患者さまの声
2005年の1月から6月まで約2ヶ月おきに3回続けて転移した平滑筋肉種の摘出手術を受けていました。8月にセレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を受け、その後再発と進行停止を目的に大学病院で低用量化学療法を受けていますが、11月のCT検査では以前から存在している切除できない肺転移部分の増殖も止まっており、治療後は新たな腫瘍の出現もなく、手術を受けずに良好な生活しています。
大学病院で2~4週間おきに定期検査を受けていますが、それもまったく異常がありません。
2月の定期検査も特に問題はなく、樹状細胞ワクチン療法や低用量化学療法の効果だと思っています。
食道がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、手術切除不能であり、放射線治療、化学療法が無効であった進行食道がんの患者さまに対して、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を実施したところ、がんの著しい縮小に加えてそれによる食道通過障害の改善など著しいQOLの改善を認めた症例です。
Introduction
標準治療無効の進行食道がんは、一般的には他のがん治療の選択肢がなく予後不良が多いと言われています。手術切除不能で、放射線治療・化学療法も無効の進行食道がんの患者さまに対して、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を開始したところ、局所再発部位の消失、通過障害の改善などQOLの改善を認めた症例を報告します。
Case
80歳、男性
既往歴:2002年咽頭がん(放射線治療)、2003舌がん(手術)
家族歴:特記事項なし。
診断名:食道がん、肝転移
2006年3年 食道がん、肝転移を指摘。
化学療法を施行し、肝転移巣は消失するも、原発巣には効果なかったため、さらに放射線治療(total 60Gy、~10月まで)および化学療法を実施。
それでも原発巣に対して効果はなく、他のがん治療選択肢がないとの事で、がん免疫療法を希望して11月にセレンクリニックに来院しました。このときの患者さまは、既に食道がんの増大による通過障害のため、食事摂取が困難となっており、この通過障害の改善を強く希望されていました。
11月より治療を開始。
12月~平成19年1月24日にかけて、2週間に1回、計4回、内視鏡を用いて局所樹状細胞ワクチン療法を施行。
施術後、内視鏡にて食道の腫瘍塊の消失、PET-CTにて食道腫瘍へのFDG集積の消失が確認されました。さらに、食道通過障害は著しく改善し、食事の経口接種が可能となり、QOLの著しい改善が認められました。
この時PET-CTにおいて、肝転移巣の再発が認めらており、それについては別途患者さまが治療の検討をしました。局所樹状細胞ワクチン療法による副作用はNIC共通毒性基準によるgrade 3以上の重篤なものは認められませんでした。
食道がんのPET-CT画像)

食道がんの内視鏡画像)

Discussion
がん組織に注入された樹状細胞はがん細胞を貪食した後、近傍のリンパ節へ移動し、T細胞に抗原を提示します。T細胞はこれを認識し、CD8+T細胞はCTLに、CD4+T細胞はヘルパーT(Th)細胞に分化しがん組織を構成する細胞の拒絶に働きます。
近年、患者さまの末梢血より試験管内で樹状細胞を誘導する方法が確立され、樹状細胞ワクチン療法は多くの施設で試みられる様になりました。
これまでのがん免疫療法の主流であったBRM療法、サイトカイン療法、活性化リンパ球療法「LAK療法」などと、樹状細胞ワクチン療法との大きな違いは、
樹状細胞によりがん組織に特異的ながん関連抗原を提示されたT細胞は、
①認識した抗原特異的に殺細胞作用を発現する事、
②全身に波及し遠隔部位の腫瘍にも効果を及ぼす事、
③さらに重要なことは自己がん組織に含まれる患者さま特有のがん関連抗原を記憶したT細胞による免疫学的監視機構により再発・後発転移の予防効果が期待できる事
の3点があげられます。
卵巣がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、多発性転移を伴い(腹膜播種、肺、骨、リンパ節)、根治的手術が不可能であった、進行卵巣がんの患者さまに対して、標準的な化学療法に、最先端の放射線治療である定位的放射線照射(高い精度でがんの部分だけに集中して放射線を照射する方法)とセレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を併用することによって、PET-CT上、術前に認められた全てのがんの転移が消失した(PET上完全治癒した)症例です。
Introduction
卵巣がんは、病巣が大きくなるまで無症状のまま進行しやすく、発見された時には既に進行がん(III、IV期)になっている場合が多いと言われています。
進行卵巣がんは、転移が広範囲におよぶため、当然手術によって完全に切除することはできないため、手術により可能な限りがんを取り除いた後、化学療法を行なうことになります。また、開腹してもほとんど切除出来ない事も多いと言われています。
このような場合は、化学療法によりがんを小さくした後、手術によりがんを切除するという方法がとられます。卵巣がんの化学療法としては、タキサン系およびプラチナ系の抗がん剤を用いた方法が主流で、特にタキソール+カルボプラチン(TJ)療法が第一選択として施行され、その効果は高く評価されていますが、多発性に転移を伴い、極めて進行した症例においては、やはりその奏効率は低下してしまいます。
Case
女性
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
診断名:卵巣がん術後、腹膜播種、多発リンパ節転移、多発肺転移、骨転移
2006年7月 卵巣がんを指摘。
2006年8月 手術(原発巣の減量手術、生検術)
2006年9月~ 術後、TJ療法を開始。
2006年10月~ 残存原発腫瘍に定位的照射
照射終了後より、樹状細胞局所投与を一回/月、3回施行
2007年3月16日 撮影のPET-CTにて、樹状細胞の局所投与部位のみならず、術前に認められた全てのがん転移病変が消失。
副作用は局注部位の疼痛のみで、消炎鎮痛剤でコントロール可能。
同治療法が、進行卵巣がんにおいて、安全かつ有効な治療法となる可能性が考えられました。

Discussion
がんに局所注入された樹状細胞はがん細胞を貪食した後、近傍のリンパ節へ移動し、T細胞に抗原を提示します。T細胞はこれを認識し、CD8+T細胞はCTLに、CD4+T細胞はヘルパーT(Th)細胞に分化しがん組織を構成する細胞の拒絶に働きます。
一世代前にがん免疫療法の主流であったBRM療法、サイトカイン療法、活性化リンパ球療法などと、樹状細胞ワクチン療法との大きな違いは、
樹状細胞によりがん組織に特異的ながん関連抗原を提示されたT細胞は、
①認識した抗原特異的に殺細胞作用を発現する事、
②全身に波及し遠隔部位の腫瘍にも効果を及ぼす事、
③さらに重要なことは自己がん組織に含まれる患者さま特有のがん関連抗原を記憶したT細胞による免疫学的監視機構により再発・後発転移の予防効果が期待できる事
です。
今回のケースも樹状細胞ワクチン療法を併用したことにより、この再発予防効果も期待できます。樹状細胞ワクチン療法は、いわゆる自分のがん組織に対する効果的なワクチン療法といえると考えられます。
当クリニックでは、樹状細胞が効率良くがん細胞を取り込める様にするために、樹状細胞投与直前に他クリニックでの低侵襲のピンポイント放射線照射(定位的照射)を推奨しています。この事も樹状細胞が効率良く働ける環境を作るために極めて重要であったと考えられます。
以上のように、セレンクリニックおよび共診医療機関で行なわれた、化学+放射線+免疫療法は、極めて有益な併用療法であったと考えられます。
唾液線がん対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
唾液腺がんは放射線・抗がん剤に抵抗性があるので、いったん進行すると極めて予後が悪いがんです。
Introduction
この症例は、リンパ節転移及び肺転移を伴った進行顎下腺がんで、手術後再発を繰り返し、放射線治療・抗がん剤治療に抵抗性を示した症例です。
今回、最先端の放射線治療である強度変調放射線治療(IMRT・高い精度でがんの部分だけに集中して放射線を照射する方法)とセレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を併用した治療を行い、再発部位及びリンパ節転移腫瘍の完全緩解・肺転移腫瘍の進行停止を認め、さらに、下顎の疼痛の軽減QOLの著しい向上を認めた症例を紹介します。
Case
50歳男性
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
診断名:顎下腺がん(腺様嚢胞がん)、頸部リンパ節転移、多発性肺転移
1991年1月 右側顎下腺がんの診断のもと、腫瘍摘出術、術後UFT内服
1996年5月 口腔底に再発、再発巣の切除および術後放射線療法60Gy施行
1998年4月 肺転移、胸腔鏡補助下肺葉切除(VATS)施行。
1999年8月 口腔底に再々発、口腔底部分切除術、右頸部郭清術施行。
2001年6月 肺転移指摘される。
同年7月 2006年9月の間、下記化学療法を施行される。
・Docetaxel+CDDP 3コース
・Docetaxel単独 10 course
・TS-1
・CHC12103 (治験薬 paclitaxelのミセル)6 course
・Nedaplatin 12 course
・DJ927(治験薬) 2 course
・Nedaplatin 6 course
再発部増大に伴う疼痛ケアのためモルヒネ製剤を服用。また舌咽神経麻痺症状(構音障害、嚥下障害)出現。
同年10月 セレンクリニック受診し樹状細胞ワクチン療法による治療を希望されました。
11月 局所再発部より一部組織を採取し、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法を開始しました。
同治療により再発部及び肺転移腫瘍の進行停止が認められました。
局所再発部に対しては、より積極的な治療を希望されましたため、強度変調放射線治療(IMRT)と局所樹状細胞ワクチン療法を併用したがん治療を計画した。
2007年1月 IMRT施行。1回3Gy×10回(総線量30Gy)。
2月~3月の間、樹状細胞局所投与2週間に1回×4回樹状細胞ワクチンを局所に投与しました。
3月に撮影したPET-CT所見にて、原発(再発)腫瘍及び頸部リンパ節転移は、治療後ほぼ完全に消失し、肺転移巣は、観察期間約5ヶ月間、増殖が停止しました。
局所再発腫瘍ならびに頸部リンパ節転移巣の消失に伴い、がん性疼痛も無くなり、1年以上服用していたモルヒネを中止する事ができ、構音障害、嚥下障害も改善し、QOLの著しい向上が認められました。
同療法が、放射線、抗がん剤無効、切除不能の再発・進行唾液腺がんに対して、極めて有効な治療法となる可能性が強く示唆されました。

Discussion
今回の患者さまは、手術後再発を繰り返しており、根治手術後の放射線や他の様々な抗がん剤も奏効せず、極めて難治性の病変でした。本症例では、セレンクリニックで組織を一部採取し、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法を施行しました。
皮内に投与された樹状細胞は速やかに近傍のリンパ節に移動し、Tリンパ球にがん抗原を提示、T細胞は自己がんの抗原を認識し、CD8+Tリンパ球はCTLに、CD4+Tリンパ球はヘルパーT(Th)細胞に分化し、がん組織の増殖を抑えたと考えられます。さらに、局所再発部位に対して、最新のピンポイント照射法であるIMRTを施行後、同部に樹状細胞の局所投与を行ないました。
通常、唾液腺がんは放射線抵抗性であり、根治手術後の補助的照射程度にしか使用されません。しかし、今回のケースでは、放射線によって、がんの細胞死を「ある程度」誘導する事ができれば、局所投与された樹状細胞がこれを貪食し、Tリンパ球にがん抗原を提示する事ができたと考えられます。がん抗原を認識したTリンパ球は、原発(再発)部位のみならず、リンパ節転移腫瘍までも攻撃し消失させ、肺転移巣の増殖を停止させたと思われます。さらに、現時点でTリンパ球は自己のがん抗原を記憶していると考えられ、再発予防効果も期待できます。
また、IMRTだからこそ、過去にfull dose(60Gy)照射されている部位にも、さらに追加照射が可能であったという事も重要なポイントです。以上のように、セレンクリニックおよび共診医療機関で行なわれた、最新の放射線治療IMRT+樹状細胞ワクチン療法は、極めて有益な治療法であったと考えられます。
乳がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、乳がんの手術後、肝臓および骨に転移を認め、ホルモン療法、化学療法(抗がん剤治療)を行うも奏効せず、さらなる手術あるいは放射線治療は適応なしということで、今後の治療法に苦慮していた患者さまに対して、以前にも使用していた抗がん剤(タキソール)とセレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を併用する事により、抗がん剤との相乗効果が認められ、肝転移の消失、骨転移の著しい縮小、ならびに腫瘍マーカーの正常化を認めた症例です。
Introduction
手術後再発や後発転移を認め、放射線、化学療法、ホルモン療法も無効であった進行乳がんは、一般的には他の治療の選択肢がなく、予後は悪いと言われています。乳がんの手術後、肝臓および右第II肋骨に後発転移を認め、ホルモン療法、放射線療法、化学療法を行うも奏効しなかった症例に対して、以前にも使用していたタキソールと人工抗原を用いた樹状細胞ワクチン療法を併用する事により、転移腫瘍の消失と縮小、さらに腫瘍マーカーの正常化を認めた症例を報告します。
Case
40歳代、女性
診断名:乳がん術後、肝転移、骨転移(右第II肋骨)
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:平成12年6月 乳がんの診断下に、左胸筋温存乳房切除術、リンパ節郭清術施行。切除断端に腫瘍認めず、完全切除と考えられた。手術直後より、抗ホルモン剤ノルバデックス内服
7月~12月 化学療法(CEF療法:エンドキサン、ファルモルビシン、5-FU)、6セット施行。
2003年6月 骨シンチにて右第II肋骨、左仙腸関節に転移巣認めました。
10月 左仙腸関節転移に対し放射線療法。
その後腫瘍の進展はなく落ち着いていましたが、
2006年2月 超音波、PET-CT, MRIにて、肝S2(S58)および右第II肋骨の転移が確認されました。
2月~5月 タキソールを用いた化学療法を2セット行うも奏功しませんでした。
6月~10月 タキソールと併用してセレンクリニックにおいて、人工抗原を用いた樹状細胞ワクチン療法を1セット(5回投与)施行しました。

Discussion
本症例は、手術後に、肝臓および骨に転移を認め、抗がん剤治療やホルモン療法が奏効しなかったケースです。このような場合は、複数個所に腫瘍が存在するため、さらなる手術の適応はなく、放射線治療も根本的治療にはならないため、予後は悪いと考えられています。
このケースに対して、すでに近医で行われていた抗がん剤治療(タキソール)に、人工抗原を用いた樹状細胞ワクチン療法を併用し、良好な治療効果を得ることができました。この時の抗がん剤タキソールは、以前にも使用され、これだけでは奏功しなかったものであり、治療効果は、樹状細胞ワクチン療法とタキソールの相乗効果によるものであると考えられます。
抗がん剤とがん免疫療法との併用について学会等でも議論されているところでありますが、抗がん剤により、がん細胞の抗原性が上昇することや、負の免疫活性を抑制することも証明されており、それにともなってがん免疫療法と抗がん剤治療を適切に組み合わせることによって、眼をみはるような効果が得られることも報告されています。
本症例の治療効果から、このことを確認することができ、樹状細胞ワクチン療法と抗がん剤タキソールの併用療法が、肝臓ならびに骨に転移を伴い切除不能、他治療無効の進行した乳がんに対して、安全で効果の高い治療法であることが強く示唆されました。
膀胱がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
Introduction
手術後再発し、放射線、化学療法も効果がなかった進行膀胱がんは、一般的には他の治療の選択肢がなく、予後が悪いと言われています。
膀胱全摘出術施行後、多発性にリンパ節転移を認め、放射線治療・化学療法も行いましたが効果なく、標準治療の選択肢がなくなった膀胱がんの患者さまで、ピンポイントの放射線照射で、周囲の正常組織を破壊せず、免疫力を落とすことなく、がん細胞のみを弱らせた後、セレンクリニックの樹状細胞ワクチン療法を施行し、樹状細胞局所投与部位のみならず、非投与部位の腫瘍も消失あるいは著しい縮小効果が認められた症例を報告します。
Case
40歳代、男性
診断名:膀胱がん術後、多発性リンパ節転移
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
2002年7月 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt) (pT2,G3-G2、浸潤性)
8月 膀胱全摘出術 (移行上皮がん, pT3bNo)
2003年2月 骨盤内リンパ節再発のため化学療法(M-VAC)2セット
2004年3月 左右外腸骨領域リンパ節 直径30mm
4月 通常の放射線治療(領域照射)40グレイ/20回
8月 定位的放射線照射 21グレイ/3回
2005年10月 化学療法(タキソテール+ユーエフティー)2ヶ月
2006年7月 PET-CTにて傍大動脈領域リンパ節、左内腸骨リンパ節、左外 腸骨リンパ節に転移を認め、樹状細胞ワクチン療法の併用を希望してセレンクリニックに来院した。
2006年9月 左内腸骨リンパ節転移巣にピンポイント放射線照射、
10月 同リンパ節転移に対して樹状細胞局所投与療法(2週に1回x4回)施行
12月 撮影のPET-CTにて、局所投与部位のみならず、傍大動脈/左外腸骨の各領域のリンパ節転移巣の消失、縮小効果が認められました。

Discussion
今回は、左内腸骨リンパ節の転移腫瘍に対して、CTガイド下に局所投与を行っています。このように、直視も触診も出来ないがんに対しても、CT、内視鏡、超音波等でガイドすることにより、安全性が確保できれば、局所投与が可能です。この技術の発達も同治療において非常に重要です。
このように、セレンクリニックと提携の放射線治療医との共診で行なわれた、最新のピンポイント放射線治療+樹状細胞ワクチン療法は、他治療無効、転移を有する進行した膀胱がんに対しても、極めて有益な治療法であったと考えられます。
肺がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、転移があり胸水貯留がみられ、標準の抗がん剤が副作用のため使用できなくなった進行した第IV期肺腺がんの患者さまに対して、副作用の少ない経口(飲み薬)の抗がん剤に変更、樹状細胞がんワクチン療法を行ったところ、良好な治療効果を得ることができました。
Case
60歳代、男性
診断名:肺がん(腺がん、StageIV)、両側肺門リンパ節転移、胸膜転移、肝転移、骨転移(椎骨、仙骨)
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:上記診断のため手術適応なし
2007年9月~ 化学療法(TS-1+カルボプラチン+パクリタキセル)を3セット
2008年1月~ TS-1+カルボプラチン → 副作用のため経口(飲み薬)抗がん剤TS-1のみに変更、腫瘍マーカーの減少を認めるも、CTにて腫瘍増大、多発性に転移を認めました。
2008年3月~ 人工抗原を用いた樹状細胞がんワクチン療法を1セット(5回投与)施行しました。
同年6月に撮影したCT画像にて、肺がんの著明な縮小を認めました。
PET検査において「生きたがん細胞は認めず、瘢痕である」との所見が得られました。
さらに、胸水消失、肝転移も消失し、リンパ節転移、骨転移は著明に縮小しました。
咽頭がん・喉頭がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、再発を繰り返し頸部リンパ節転移がある難治性下咽頭がんの患者さまに対して、最先端の放射線治療である定位照射(定位放射線照射。高い精度でがんの部分だけに集中して放射線を照射する方法)とがん免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)との併用で、がんが著しく縮小してがん性疼痛が緩和しQOL(生活の質)も改善した症例です。
Case
50歳代、男性
家族歴:特記事項なし
診断名:下咽頭がん、両側頸部リンパ節転移
2005年2月上記診断にて、放射線(66Gy)、化学療法(CDDP「シスプラチン」+5FU「フルオロウラシル」)2セット施行しCR*となりました。
2005年9月 再発を認め手術(腫瘍切除術(声帯一部温存)、右側頸部郭清術)
2006年2月 再々発のため手術
2006年5月 再々々発を認めたため、K大学病院にて遺伝子治療(詳細不明)行なうも奏効せず、同年7月姉妹クリニックに医療相談に訪れ、その後治療を開始しました。
1.免疫放射線療法(定位照射+局所樹状細胞ワクチン療法):8月〜定位照射終了後、局所樹状細胞ワクチン療法1セット(2週に1回x4回)CTガイド下にて施行。
2.自己がん組織樹状細胞ワクチン療法:自己がん組織をパルスした樹状細胞ワクチン療法を1セット(2週に1回x5回 施行。
3.活性化リンパ球療法(LAK療法):2週に1回点滴静注。
4.上記に加えて姉妹クリニックのBRM療法、メトロノーム化学療法を併用。
治療後PET-CTにて、照射、樹状細胞局注部の再発腫瘍はほぼ消失し、FDG集積の著しい低下が認められました(PR*)。
頸部リンパ節転移巣はSD*で、両側腋窩リンパ節に転移を疑わせるFDG集積が認められましたが、再撮影したPET-CTでは消失していました。炎症性変化か、あるいは樹状細胞ワクチン療法によりがん抗原(「がんの顔つき」)を記憶したTリンパ球により押さえ込まれたと考えられます。
その後再発は認めていませんでしたが、肺に新病変が認められました(PD*)。この間、再発腫瘍部の疼痛は軽減しQOLの改善が認められました。NIC共通毒性基準によるgrade 3以上の重篤な副作用は見られませんでした。同治療法が標準治療無効の難治性下咽頭がんにおいて、安全かつ有効な治療法となる可能性が強く考えられます。
胃がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
この症例は、全身的に転移があるため手術や放射線治療が不可能で、さらに化学療法(抗がん剤治療)が無効であった進行胃がんの患者さまに対して、セレンクリニックのがん治療である樹状細胞ワクチン療法を行ったところ原発部の著しい縮小に加えて、転移部位の消失・縮小、その結果著しくQOL(生活の質)の改善を認めたものです。
Introduction
全身的に転移を有する進行胃がんは、手術および放射線治療を行う事ができず、化学療法(抗がん剤治療)が主たる治療になります。しかし、化学療法(抗がん剤治療)が奏効しない場合も多く、その場合は極めて予後不良となります。
今回、肺転移、肝転移、多発性リンパ節転移を有し、手術、放射線治療の適応がなく、化学療法(抗がん剤治療)の効果もなくなった進行胃がんの患者さまに対して、局所樹状細胞ワクチン療法および低用量の経口抗がん剤TS-1の併用療法を施行し、原発部の著しい縮小にのみならず転移部位の消失・縮小が認められた症例を紹介いたします。
Case
70歳代、女性
診断名:胃がん、肺転移、肝転移、多発性リンパ節転移
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:上記診断のため、手術、放射線治療ともに適応なく、化学療法(抗がん剤治療)を行うも、徐々に効果がなくなり、がんの増悪を認めたために、がん免疫療法を希望して、平成19年7月、セレンクリニックに来院しました。
主治医より、低用量の経口抗がん剤TS-1による治療を施されていたため、TS-1はそのまま継続してもらい、局所樹状細胞ワクチン療法を併用することにしました。
同年8月より、2週間に1回の間隔で、合計4回、内視鏡ガイド下、胃の原発腫瘍部に樹状細胞の局所投与を行いました。
同治療終了後の内視鏡検査にて、胃の原発腫瘍の著しい縮小が認められました。さらに、CT検査において、肺転移は縮小し、多数認められていたリンパ節転移は、消失、縮小、進行停止が存在し、少なくとも増大したものはありませんでした。肝の転位病巣は、術後のCTでは認められず、同治療により消失したと考えられました。局所樹状細胞ワクチン療法による副作用であるが、NIC共通毒性基準によるgrade 3以上の重篤なものは認めなられませんでした。

すい臓がんに対する樹状細胞ワクチン療法を用いた症例
転移があり手術が適応にならない進行型のすい臓がんの5年生存率は0%といわれています。
この症例は、肝臓に転移があるため手術が不可能で、さらにジェムザールやTS-1を用いた化学療法(抗がん剤治療)でも満足できる治療効果が得られなかった患者さまに対して、同じ抗がん剤治療(ジェムザール+TS-1:副作用のため減量)に、セレンクリニックの人工抗原「樹状細胞ワクチン療法」を併用したところ、原発部ならびに肝臓の転位腫瘍が消失しました。
Case
60歳代、男性
診断名:膵臓がん、肝転移(T4N0M1)ステージⅣ
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:上記診断のため手術適応なく、2007年4月~ ジェムザール(1400mg;1日目と8日目)+TS-1(2週投与1週休薬)による化学療法を2コース施行した。その評価は、原発(膵臓)の腫瘍のみ「少しだけ縮小した」(マイナーレスポンス)というものであった。
2007年6月~ セレンクリニックにおいて、上記化学療法(ジェムザール+TS-1;副作用のため減量して使用)に加え、人工抗原を用いた樹状細胞ワクチン療法を併用することにした。
同年6月~10月の間に、人工抗原樹状細胞ワクチン療法1セット(7回)施行。さらに、患者さまの希望により、2セット目を12月~2008年5月の間に計8回樹状細胞ワクチン投与を行った。
2008年5月にPET-CTを施行したところ、膵臓ならびに肝臓において明らかな腫瘍の存在が認められなくなり、他に新たな病変も認められなかった。治療前に、3269 U/mlであった腫瘍マーカー(CA19-9)は、治療後は27.5U/mlと著しく低下し、基準値以下となった。樹状細胞ワクチン療法により重篤な副作用は認められなかった。

症例報告
ここでは樹状細胞ワクチン療法を受けた患者さまの症例の一部を紹介いたします。
当クリニックで治療を受けられた患者さまの症例
NEW 【肺がん】分子標的薬に併用した結果、転移先のがんの縮小が見られた症例
【すい臓がん】抗がん剤と温熱療法に併用した結果、がんの縮小が見られた症例
【すい臓がん】抗がん剤に併用した結果、がんの縮小が見られた症例
当クリニックグループであるセレンクリニック東京で治療を受けられた患者さまの症例
【すい臓がん】樹状細胞ワクチン療法+抗がん剤
【胃がん】樹状細胞ワクチン療法+低用量化学療法
【咽頭がん・喉頭がん】樹状細胞ワクチン療法+放射線治療(定位照射)
【肺がん】樹状細胞ワクチン療法+抗がん剤
【膀胱がん】樹状細胞ワクチン療法+放射線治療(定位)
【乳がん】樹状細胞ワクチン療法+抗がん剤
【唾液線がん】樹状細胞ワクチン療法
【卵巣がん】樹状細胞ワクチン療法+放射線療法+抗がん剤
【食道がん】樹状細胞ワクチン療法
【平滑筋肉腫】樹状細胞ワクチン療法+低用量化学療法
【大腸がん・直腸がん】樹状細胞ワクチン療法+放射線治療(定位照射)
樹状細胞とは
樹状(じゅじょう)細胞とは、人間の体内に存在している、枝のような突起(樹状突起)を持つ細胞です。実はこの樹状細胞は「がんに対する免疫の要(かなめ)」として、次のような非常に重要な働きを持つ免疫細胞であることが分かっています。
①からだの中にいるがん細胞を見つけ出す。
②がん細胞の目印(これを「抗原」と呼びます)を正確に認識する。
③認識した情報を周りにいるリンパ球を中心とした免疫細胞に知らせ、がん細胞を攻撃するよう命令を出す。
樹状細胞は、がんの目印を体内で見つけ、その情報をリンパ球などに伝える役割を持っています。
この能力を利用し、樹状細胞の元となる細胞(単球)を体の外に取り出し、樹状細胞へ育てた後「がんの目印」を認識させ、ワクチンとして再び体に注射する治療法が注目されています。
これが、当クリニックが専門とする、樹状細胞を用いたがんワクチン療法="樹状細胞ワクチン療法″です。
樹状細胞ワクチン療法のしくみ
(1)樹状細胞の元になる単球を血液からたくさんとり出して、樹状細胞へ育てます。
(2)育てた樹状細胞に、手術でとり出したがん組織や、人工的に作られたがんの目印を与えます。
(3)樹状細胞ががんの目印を手に入れると、リンパ球にがんの目印を教えることができる、一人前の司令官になります。
(4)司令官に育ったたくさんの樹状細胞が入った「樹状細胞ワクチン」を注射します。そして、からだの中にがんの目印を手に入れた樹状細胞を増やします。
(5)注射された樹状細胞は、からだの中で司令官として、リンパ球にがんの印を教え、がん細胞を攻撃するように指導します。
(6)がんの目印を覚えたリンパ球はからだの中をめぐって、がん細胞だけを攻撃します。
樹状細胞ワクチン療法の特長
樹状細胞ワクチン療法には他のがん治療に比べ、優れた特徴があります。
特長1:がんだけを狙い撃ち
樹状細胞ワクチン療法は、最先端の「特異的」がん免疫療法として、患者さまのがん細胞だけを"狙い撃ち"するがん治療です。
特長2:長期間、がんを狙い撃つ免疫力が持続
樹状細胞ワクチン療法は"ワクチン"という名前の通り、患者さまのがんだけを狙い撃ちすることができる免疫力を体の中にいる細胞に"記憶させ"、それを長い間持続させることができると考えられています。
つまり目的とするがんの情報が記憶されている間(*)は、他のがん免疫療法のように延々と治療を続ける必要がないと考えられています。
(*)この期間には個人差があります
「Q、樹状細胞ワクチン療法は、どのくらい続ける必要があるでしょうか?」へ
特長3:自分の細胞を用いているため、副作用の心配が少ない
樹状細胞ワクチン療法は、患者さまの細胞を使うため、患者さまだけのオーダーメードのワクチンになります。
本来、患者さまに備わっている免疫の力を引き出し、患者さまのがん細胞だけを"狙い撃ち"することから、抗がん剤のように正常な細胞まで攻撃してしまうことによる吐き気、下痢、脱毛などといった重い副作用はほとんどありません。
このため「樹状細胞ワクチン療法」は約2~3週間に1回のペースで、計5~7回注射していきます。ワクチン作製から投与まで全て外来通院で治療可能で、入院の必要はありません。
特長4:転移しているがんにも有効
樹状細胞の働きによりがんの目印を覚えたリンパ球は、からだの中をめぐってがん細胞を攻撃します。
そのため、転移しているがん細胞にも効果があります。
特長5:多くの臨床研究に基づく治療
樹状細胞ワクチン療法は、21世紀以降、国内および海外における数多くの臨床研究により、その有用性が実証されつつある治療法です。樹状細胞ワクチン療法は新しいがん治療として世界の注目を集めており、我が国でも、樹状細胞ワクチン療法の研究がされています。
東京大学医科学研究所附属病院での臨床試験の結果、肝臓や肺、脳、腎臓など全身に転移を認め、手術や抗がん剤では手に負えなくなった状態の進行がん患者さま(悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんが対象)の約3割において、がんの縮小や長期にわたって進行が止まったことが確認されています(*)。
この研究はその後、信州大学や東京慈恵会医科大学、慶應義塾大学を始め国内のいくつかの大学病院において、現在も引き継がれています。
(*)Nagayama H. Melanoma Reseach. 2003
Kuwabara K. Thyroid. 2007
樹状細胞ワクチン療法は、これまで国内外において、多くのがんに対して、数多くの臨床試験が行われており、その有用性が着実に確認されつつあります。
このような流れの中、2010年には米国で樹状細胞を用いたがんワクチンがFDA(アメリカ食品医薬品局:日本の厚生労働省にあたる機関)に認可されました(**)。これはFDAが認可したがん治療の中で、自分の細胞を使った唯一のがん治療です。
(**)Philip W. New England Journal of Medicine 2010
セレンクリニック名古屋には、さらに2つの特長があります。
特長1:がん抗原の中で最も優先度が高いと評価された「WT1ペプチド」が提供可能
樹状細胞ワクチン療法を受ける場合、どの「がんの目印(抗原)」を用いるかが特に重要になります。
「がんの目印」には世界の専門家により評価が行われており、セレンクリニックで使用するがん抗原の一つ「WT1(ダブルティーワン)」は、数多くあるがん抗原の中で優先度第1位と評価されています(***)。
(***)Cheeve MA. Clinical Cancer Research 2009
さらに「WT1ペプチド」を用いた樹状細胞ワクチン療法は、テラ株式会社が独占実施権を保有しており、セレンクリニック名古屋をはじめとしたテラ株式会社提携医療機関でのみ提供が可能です)。
特長2:内視鏡を用いた樹状細胞ワクチン投与が可能
セレンクリニック名古屋では、胃がんや食道がんの手術が困難な患者さまに対して、内視鏡を用いた樹状細胞ワクチンの局所投与を行っています。消化器内視鏡専門医が治療を行っていますので、より安全に治療を受けていただくことができます。
セレンクリニック名古屋の理念
セレンクリニック名古屋のセレン(Seren)は、セレンディピティー(Serendipity)に由来し"運よく見つける能力""思いがけない発見をすることができる才能"という意味が込められています。
ふとした偶然をきっかけにひらめきを得て、幸運をつかみ取る...まるで奇跡か運命の導きのようですが、誰もが見つける力を持っています。
このホームページをご覧になっているあなたが、がん治療のことで悩んでいらっしゃるのだとしたら、この発見はあなたのセレンディピティーです。
なかにはつらい治療で疲れてしまったり、より良い治療法を求めてあちこちの病院をまわったり、という方もいらっしゃるでしょう。セレンクリニックのコンセプトは『ここに来れば常に自分にあった最先端のがん治療を見つけることができる』こと。あなたの心にある不安や疑問、そして希望を何でもお話ください。
私たちは最新のがん治療を中心に、保険診療ではカバーできない最先端のがん治療を心を込めて提供します。
セレンクリニックグループ
医療法人社団 医創会 セレンクリニック東京
関東地方でセレンの治療をご希望の方はこちらへ
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免疫力を高めるだけではがんを排除できない
これまでがん患者さまは、体の免疫力が弱ることでがんが体の中で増えていくと考えられてきました。
しかし、がんと免疫に関する研究の進歩により、がんが進行している患者さまの多くは、がんを見付けるメカニズムが働かない事により、体の中にいる免疫細胞ががんを攻撃できないことが分かってきています。
これはがん細胞が体内の免疫を働かせないように、さまざまな物質で自分を攻撃するメカニズムを止めている事が原因の一つと言われています。
これまでのがん治療では、がん細胞と正常な細胞を区別できなくなると、抗がん剤などで細胞の区別なく攻撃するしか方法がありませんでした。これにより白血球減少などの重い副作用が生じているのが現状です。
しかし、現在は「正常な細胞には影響がなく、がん細胞だけを攻撃できるようにする」というアプローチがようやく医療の現場で可能になってきました。
近年話題になっている"がんワクチン"は、インフルエンザワクチン(ウイルス独自の目印を身体に注射する治療)のように、「がん細胞独自の目印」を注射することによって、「体内の免疫細胞ががん細胞だけを正しく認識できるようにする」ための治療法として開発されました。
このように、がん細胞だけ(=特異的)に作用する免疫療法を、総称して「特異的がん免疫療法」と呼びます。
WT1ペプチドとは

大阪大学で研究されている、ほぼ全てのがんに存在する「がん抗原」です。
WT1ペプチドは、大阪大学大学院 杉山治夫教授の研究により、ほぼ全てのがん(白血病を含む)に存在する事が分かったがん抗原(がんの目印)の一つです。現在は、WT1ペプチドを用いた免疫療法の臨床試験が始まっています。
米国で優先順位1位と評価されました。
これまで数多くの「がん抗原」が世界で発見されていますが、「WT1ペプチド」は米国NCIにて多くのがん抗原のうち、優先順位1位と評価され世界中で注目されています(*)。
(*)Cheeve MA,et al,Clin Cancer Res 2009;15:5323-5337
なぜWT1ペプチドと樹状細胞ワクチン療法の組み合わせが良いのか。
樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞にがん抗原を認識させ、それをリンパ球に覚え込ませることで、がん細胞を狙い撃ちする治療法です。
がん抗原として代表的なものに"ご自身のがん組織(自己がん組織)"が挙げられます。
しかし手術を終えてしまった患者さまや病状の進行によって手術ができない、あるいはがん組織を確保することができない患者さまは、人工的につくられたがん抗原(人工抗原)の使用が検討されます。
しかし人工抗原が使えるかは患者さまのがんとの相性が問題となるため、どのようながん抗原を用いることができるかが治療効果を大きく左右することになります。
多くの人工抗原の場合、がんの種類に合致するものが限られてしまいますが、WT1ペプチドはほぼ全ての固形がん・血液がんに高い確率で存在しているため樹状細胞ワクチン療法とWT1ペプチドの組み合わせは理想的と言えます。
セレンクリニック名古屋は、東海地区でWT1ペプチド(*)を活用したがん免疫細胞療法「樹状細胞ワクチン療法」を提供できる唯一のクリニックです。
(*)WT1ペプチドを細胞治療に応用する独占的実施権を保有するテラ株式会社から、使用許諾を得ている数少ない医療機関です。
<各がん種におけるWT1の発現率>
樹状細胞ワクチン療法の流れ
1. 医療相談
樹状細胞ワクチン療法について当クリニックの医師から詳しく説明します。その中で患者さまのご容体に合わせた治療方針を決定します。
※医療相談は完全予約制となりますので、電話もしくは医療相談予約フォームよりお問い合わせください。
<ご準備いただきたい書類・資料など>
※下記の資料が準備できていなくても、医療相談はいつでも可能です。
1) 紹介状(診療情報提供書)※主治医の先生に書いて頂くもの
2) 血液データ(最近のもの)
3) 画像フィルム等(最新のもの)
4) 服用中のお薬の内容

2. 治療前の検査
樹状細胞ワクチン療法を受けられるかどうか、血液検査、画像検査などをもとに判断します。なお、血液検査の結果が出るまでに約1週間かかります。

3.アフェレーシス(成分採血)
樹状細胞のもとになる、白血球の一部である"単球"という細胞を取り出すために、成分採血を行います。アフェレーシス(成分採血)という方法で行い、2~3時間かけて血液の中の単球を含む必要な成分だけ取り出し、それ以外は体内に戻します。

4. 樹状細胞ワクチンの作製
アフェレーシスで取り出した単球は、厳重に管理された細胞加工施設で培養されます。単球を樹状細胞に育て、人工抗原やがん組織を与えることで、がんの目印を認識した、成熟した樹状細胞に育てます。
樹状細胞ワクチンを作るには、出来あがったワクチンの品質検査も含めて約3週間かかります。

5. 樹状細胞ワクチンの投与
樹状細胞ワクチンを、2~3週間に1回のペースで注射により投与します。5~7回の注射が1セットとなり、1セットの治療期間は約3~4ヵ月です。


6. 治療効果の評価
1セットの治療終了後に、治療効果を評価します。それらをもとに、今後の治療方針を患者さまと医師で相談します。
プライベートがんバンク
プライベートがんバンクとは「患者さまのがん治療のために、患者さまご自身のがん組織を保管するサービス」です。
がん組織の価値
これまで手術で切除されたがん組織は、検査をしたあとに破棄されていました。
不要と考えられていたがん組織が、近年バイオテクノロジーの進歩で新しいがんの治療や診断に利用できることが明らかになってきました。あなたのがん組織を保管しておくことで、将来あなたのがん治療に応用することができるのです。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法に利用
保管しておいたがん組織をあなたのがんそのものに反応するオーダーメイドのがんワクチンに利用します。
患者さまよりお預かりした自己がん組織を患者さまの樹状細胞に食べさせます。その樹状細胞を大量に体の中に戻すと、樹状細胞はさまざまな免疫細胞にがんを総攻撃するように指令を出します。
保管するにあたって
まずは当クリニックにご相談ください。保管にあたっての手続きなどをご説明いたします。
※保管には主治医の了承が必要となります。
保管費用について
がん組織の保管費は初年度無料です。
がん組織は不要であれば1年後に廃棄しますが、保管期間の延長も可能です。
※検査の結果、がん組織の汚染が判明すると保管できない場合もあります。
※セレンクリニックのスタッフが、がん組織の受取・運搬を行う場合、別途費用がかかります。
受付

受付は常に明るい雰囲気を心がけております。患者さまをサポートするメディカルコンシェルジュが親切に対応いたします。
待合室

樹状細胞ワクチン療法を「iPad」で分かりやすく
セレンクリニック名古屋では、樹状細胞ワクチン療法について より理解していただけるように、iPadでご覧になれる動画がございます。
また、樹状細胞ワクチン療法についての過去の資料もご覧になれますので、ご来院の際にはお気軽にスタッフまでお尋ねください。
診察室

セレンクリニック名古屋は患者さまやご家族とのコミュニケーションをとても大切に考えております。がん治療に関わらず、病院に通っている多くの患者さまが感じるのは「医師や看護師があまり話を聞いてくれない」「疑問に思うことがあってもこんなことを聞いていいのだろうか?」と遠慮して言い出すことができない、ということだと思います。
せっかく良い治療を行っていても、疑問や不安があっては効果が半減してしまいます。
私たちは初めてお会いする患者さまならびにご家族と同じ目線で、同じ気持ちを共有できるように心がけております。
処置室

成分採血(アフェレーシス)などを行う、プライバシーが守られたお部屋です。
アフェレーシスは時間がかかりますのでテレビ鑑賞、DVD観賞ができるようになっています。患者さまのお好きなDVDをお持ちください。もちろんご家族の方もの付き添いも可能です。
運営管理体制
標準作業手順書(SOP)
セレンクリニック名古屋における免疫細胞の作業手順は、国立大学や公的臍帯血バンクで運営されている標準作業手順書(SOP)をもとにした極めてハイレベルなSOPを体系化したものです。
SOPは免疫細胞の培養方法から施設の運営方法にいたるまで、実務の細部にわたり文書化したものです。
このように体系化することによって、ばらつきの少ない高品質のワクチンを作製することが可能になります。
品質管理体制
免疫細胞の最終産物がきちんと目的の細胞になっているかどうかを、細胞の表面の特徴を調べることによって確認しています。また、その最終産物が微生物に汚染されていないかも確認してはじめて患者さまの体に戻す細胞ができあがります。
特異的がん免疫細胞療法「樹状細胞ワクチン療法」
当クリニックが専門とする"樹状細胞ワクチン療法″は自己の免疫細胞を用いることによって、よりがん細胞に作用するよう進化させた「新しい特異的がん免疫細胞療法」として、世界中で研究が行われています。
そして2010年には前立腺がんにおいて、樹状細胞の含まれる免疫細胞を用いたがんワクチンが前立腺がんの患者に対して延命効果を示した事が評価され(**)、保険適用がアメリカのFDA(日本における厚生労働省)で認められました。これはFDAが認可したがん治療の中で、自分の細胞を使った唯一のがん免疫療法です。
(**)Philip W et al., N Engl J Med, 2010, 363: 411-422.
樹状細胞ワクチン療法は、正常細胞を傷つける事なく、がん細胞だけを特異的に攻撃する事に加えて、自分自身の細胞を用いてワクチンを作ることから、従来の抗がん剤のような重い副作用の心配がなく、QOL(生活の質)を維持しながらがん治療を行うことができるという特徴が挙げられます。
2010年2月 7日 - 2010年2月13日 « 免疫療法クリニックトップへ » 2011年1月30日 - 2011年2月 5日







